盲学校の研修会(3)

【授業研究】ろう学校の校長先生の話にヒントを得て盲学校でも同じこと、つまり生徒を善意で「甘やかす」ことが起きているのではないかいう話を入れました。理論的には間違えていないばずだと思いつつも、現実の結果がどう出てくるかはいつもいささか不安でした。結果は大好評。代表的な2つのコメントを掲載します。

 「生徒の不十分な力を理解してあげないこと、
上手なダメ出しをすること、
これら2点は私たちが本校の生徒に対して
もっとやってあげなければならないことだと思いました」

 「〈生徒を無駄に甘やかさない〉について
こちらで述べておられたことは、
本校の特に普通科においては反省すべき点であると感じました。
盲学校においても、推測され理解されることに慣れた生徒は多く、
社会に出てから苦労することが多いです。
高校生になっても自分で考える事が難しく、
保護者任せになっている教員も多いです。
また、保護者もこういった現状に慣れて、
「甘やかされている」と言えるような方もいます。
特に特別支援教育の少数であるがゆえに、
保護者との関係性も近いため、
うまく伝えていかなければならないと思います」

私が高校物理授業を改革した時に、
「これまでの授業は優秀な生徒たちを甘やかしていた」と感じました。
その視点で多くの授業を見ると同様のことが散見されました。

それが、ろう学校や盲学校でも起きていると理解できたことは、
理論的には一歩前進できたと感じています。[この項終わり]

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