オンラインで雑談はできない?

【授業研究】昨年(2020年)5月からなんとなく始めたオンライン雑談会はすでに20回以上実施しています。昨夜もだらだらと色々な話題について話していました。

 その中である人のある場面です。
「オンラインでは雑談ができないんだそうですよ」
「え?誰がそんなことを言っているの?」
「オンラインで色々なことを実践している人が言っていました」
「へー、そうなんだ。でも、ここではできているよね」
「そうですよね~」
 一瞬色々なことを考えます。私はオンライン講座講師もかなりたくさん経験しています。同じメンバーで連続的に行うこともあります。有料講座ではリーダーとしての責任もありますから、「雑談にならないように」気を付けます。
 一方、この「雑談会」も私が呼び掛けていますし、私が最年長です。うっかりするとリーダーとして動きます。そこで私はここでは「リーダー」にならないように気を付けています。
 そもそも「会議・対話(ダイアローグ)・研修会」と「雑談」をどうやって区別するのかもよくわかりませんが、参加している人たちが「雑談」と感じればよいことにします。私は研修会・講座では「リーダー」「ファシリテーター」として動きます。「雑談会」では「気ままにではない」ことに気が付きました。「気まま」にやると他のメンバーが私を「リーダー・ファシリテーター」として意識することになりがちだからです。

 つまり私自身は「雑談会」のつもりでも、他の参加者が私に「リーダー・ファシリテーター」と感じていると、私が動かしてしまう可能性が高く「雑談会」にならないということです。これはカウンセリングを学び始めた時の、仲間としばしば話題にしたことと似ています。カウンセリングの技法を懸命にトレーニングしていたころは、飲み会でもお互いのうなずき方や質問の仕方に「あ、それは〈共感〉のスキルだよね」など言い合っていました。雑談がなかなかできない時期がありました。

 意識的に「スキルを使う」ことと、「意識的にスキルを使わない」ということなのですが、「使わない」のは難しいことです。むしろ意識的に「雑談をするスキル」を使う必要がありそうです。論理的にはそうなりますが、具体的にはどうするのか‥私もあまり明確に言語ができない気がします。

 些細なことかもしれませんが、気になり始めるとなかなか忘れられなくなる私です。当分、考え続けることになりそうです。思いついたら、続きを書きます。

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