原稿三昧

【授業研究】「月刊高校教育(学事出版)」に「授業改善のリーダーシップ」を今年の4月号から連載しています。いつもの月は締切がもう少し先なのですが、師走の今月は11日(つまり昨日)が締切でした。それはわかっているのですから、早く書けば良いのですが書けませんでした。そんなこともあると思い、1日他の予定を入れないでおいて正解でした。

 ざっくりと書いた分はあったのですが、朝読み直すとどうも気に入りません。そのために文献も集めて読んでいたのですが、これは連載のもう少し後に書くことにしました。そこでイチから出直しです。

 朝から始めて書き続けて、編集の方の勤務時間が終わる17時前に提出できました。約4,000字です。1日この原稿の事だけを考えて閉じ籠っているのは、私にとってはとても楽しいことです。4月号から始めたこの連載もこれで11回目か終了です。あと1回で1年分が終わります。400字詰めの原稿用紙に換算すると各回は原稿用紙10枚です。しかし、10回で100枚、1年間で120枚分。こう考えるとなかなかの量になります。

 以前に小さな教育系新聞に教育相談に関して月2回の連載を2年間続け、それが終了した翌年から教育相談系の月刊誌に2年間の連載をしていました。この合計4年間は私の文章力の向上と実践の意識化にとても役立ちました。

 今回の連載はその時期から20年弱のブランクを置いての連載でした。途中、何冊も単行本を書いたとはいえ、「連載」は結構なプレッシャーでした。常に「書けるかどうか」の不安があります。次の号の内容を考える時に悩みます。過去の連載はどれも「毎回読み切り」でしたから、思い付きで書ける点では気楽でした。

 今回はいずれ単行本化することを意識して書いています。その意味で論理的でなくてはなりません。このプレッシャーはなかなか大きなものでした。11回を終えて、なんとか一貫性を維持して書けたという気がします。一応の区切りになる第12回原稿で私の最近の実践については書き終わります。来年度は予定通りに「背景理論」についてじっくり書こうと目論んでいます。

 大学を退職して授業がなくなったので、こういう時間を取れることのありがたさを感じます。年末から3月まではあまり研修会講師もありません。コロナ禍の勢いもあるので、閉じ籠り生活をしながら原稿三昧の日々を送りたいものです。

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