学校の二極化(1)

【授業研究】少し前にオンライン講座で「小林さんはこれからの学校教育はどうなっていくと思いますか?」という質問をいただきました。私は「二極化していくと思う」と回答しました。その動きが加速しているようです。2つの学校の例を取り上げます。

 A高校は今年度中に全校生徒にタブレットを持たせる予定でした。しかし、コロナ禍の影響でこれを前倒しして7月にはこの目標を実現しました。その結果、休校・分散登校などの時期にもスムーズにオンライン授業を継続しました。秋に感染生徒が出現し一部クラスと先生たちが自宅待機になりました。しかし、オンライン授業を続けました。自宅待機中の先生が教室にいる生徒向けに「オンライン授業」を実施することもできました。

 この秋、このA高校では新年度に向けて教員採用試験を行いました。応募者全員がICTリテラシーが高く、それらを使った授業をやりたいと意欲的だったそうです。つまり事前に彼らは設備が整っている学校かどうかを調べてきたということです。たぶん彼らは設備が整っていない学校は志望しないのだろうと思います。

 公立高校のICT環境はそれほど進んでいませんから、このような教員志望者は設備が整っている私立学校を志願することになります。環境整備が整っている学校に意欲とリテラシーの高い教員が集まるということです。

 このようにして「二極化」はすでに進み始めていると言えそうです。明日は別の学校の事例を紹介します。[この項続く] 

※秋から始まるオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
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