臨機応変(1)

【授業研究】私が講師を務めるオンライン研修会はおおむね次のパターンが定着してきました。「1 事前視聴用動画を配信する」「2 視聴後に感想や質問をスプレッドシートに記入してもらう」「3 オンライン講座ではすぐにブレイクアウトルームで感想や質問を共有する」「4 メインルームに戻って質疑応答」という手順です。

 ブレイクアウトルームの際にはあちこちのルームを覗きに行きます。どこでも活発な話し合いが行われていることを確認します。ブレイクアウトルームを覗きに行くときに私は多くの場合「ビデオオフ、マイクミュート」で入ります。目立たないようにするためです。こっそり入って、1~2分見聞きしてそのまま退出します。

 まれに「小林さん、内容についての質問を今しても良いですすか?」と声をかけられることもあるのですが、グループでの話し合いに支障がある内容ではない限り、「メインルームで皆さんと共有できる形で質問して下いね」と対応しながら、次のルームに移動します。ごくまれに入ったら沈黙‥と言う場面があります。「あれ?どうかしましたか?」と声をかけます。すると「今、Aさんが質問してくれたところでみんなが資料を読んでいました」などの回答があります。安心して次のルームへ移動します。

 これは私の高校物理授業の際のグループワークと全く同じです。私の授業を直接見た人の多くが「小林さんがこんなに動き回るとは思わなかった」と言うくらいに、私はワーク中に教室内を歩き回ります。そて各グループの様子と教室全体の雰囲気を確認し続けています。これとほぼ同じことがオンラインでもできるし、やっているということです。

 逆に言うとこの時間にメインルームにしてのんびりしている授業者・講師の方も多いようです。これは「対面授業・研修会」の時のファシリテーション・スキルの違いであり、大げさに言うと「グルーブ観」の違いです。私は黙ってみて回らないと各グループの様子は把握できないし、観察した結果に応じた適切な対応をし続けることが、ファシリテーターの基本だととらえています。

 この対応をいいつもし続けていて良かったと思う出来事が少し前にありました。その内容については次回です。[この項続く]

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