「グループはイベントだ」

【授業研究】「参加型社会宣言(橘川幸夫/メタブレーン)」に基づく田原真人さんの運動に刺激を受けています。当初は私自身が田原さんたちと一緒に渦の中心に行こうと考えたのですが、「自分の足元=学校教育と教師/授業や生徒指導など」にも同様の動きの萌芽があることに気が付きました。

 そこで田原さんたちの活動とは細くつながりながら、自分足元にその理念に基づく動きを起こすことに挑戦することにしました。その第1歩として不定期に開いている「授業者のための雑談会」に田原さんを招待しました。

 忙しそうな田原さんが2時間も時間をとって、講義&質疑応答をしてくれました。他のメンバーの皆さんも「とても刺激的だった」と喜んでくれました。私も色々な気づきがありました。その1つを記しておきます。

 それはデジタルファシリテーションの話の中で田原さんが「非構成的エンカウンターグループ等のファシリテーションはイベントだった」と発言したことです。授業研究の大きなネックの1つは「イベントとしての公開授業の横行」です。キャリア教育も同様です。それらのことから「イベント」に問題を感じていたのですが、様々なグループダイナミクス(とそのファシリテーション)を「イベント」と切り捨てたこの発言は爽快です。この視点は私のモヤモヤを解決する手立てになりそうです。

 別の視点からは「新しいリーダーシップ」を田原さんの考えに基づく「デジタルファシリテーション」に繋げていくと現状に対して「ゆるやかな接続」もできそうです。その「デジタルファシリテーション」の定義にも驚くことが多々ありました。

 もう1つの驚きは、私がこれらをやろうと考え付くことと同時に、すでにそれを実践するための現場が用意されているように感じることです。考えてから道を開くのではなく、「すでに道が用意してあるので思いつく」という気分です。シンクロニシティ―(ユング)を思い出します。

 かなり忙しくなって身体はだいぶくたびれていますが、気持ちは高まります。4月に新しいスタートをしてからもうすぐ半年。想像以上に良いスタートダッシュができたような気がします。

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