【授業研究】昨年度から継続支援している都内の明法中学高校に伺いました。とはいえ、全体会に伺うのは半年以上のブランクができてしまいました。午前中は専任の皆さん向けの研修会、午後は講師の皆さん向けの研修会でした。久々の対面の研修会でした。やはり対面の楽しさはオンラインとはずいぶんと違います。
午後の講師向けの研修会では90分間の合間に10分間の休憩を入れました。2~3人の質問を受けていたのですが、その中で珍しいことは言われました。
「小林さん、前の専任向けにも私は参加していました。
あの時とは何かずいぶん違うんですよ」
「? 何が?」
「いや~、うまく言えないんですけど自分の気持ちが違うんです」
「ほう。どんな風に違うんですか?」
「前の時は何というか小林さんの話に何か抵抗があったんですよ。
でも、今日はすごくなるほどなるほどと受け入れているんですよ。
小林さんに何か大きな変化がありましたか?」
「え?うーん‥大学を辞めてからかなり解放感を味わっていることかなあ?」
「うーん‥そういうのとも違う気がするんです‥」
「そうですか。何なんでしょうね?」
というわけで、その場では終了。モヤモヤしながら後半の話を終わり研修会は終了。片付けているとまたその方が近寄って来てくれました。
「小林さん、わかりました!
前回は小林さんが〈アクティブラーニングが大事〉
みたいなことをものすごく力説していた気がしていたんです。
それで私はそれに違和感というか受け入れにくい
気がしていたんです。
でも、今日の小林さんはほとんどアクティブラーニングって話を
していないですよね。
〈授業改善が必要〉と言っていただけです。
たぶん私はそれだから素直に聴けたんだと思います」
とニコニコしながら語ってくれました。私もうれしい気分です。
私自身はもう何年か前から〈アクティブラーニング〉と
いう言葉をほとんど使わなくなっています。
著作でもほとんど書いていません。
「授業改善」とだけ書いています。
そのつもりだったのですが、
前回の時は〈アクティブラーニング〉を
前面に出していたのかもしれません。
或いは、この方の思い込みなのかもしれません。
いずれにしても、今の私は〈アクティブラーニング〉を前面に打ち出しているわけではなく、それが聞いていて受け入れやすかったという話なのでこれはうれしいことです。本質は「授業改善」。「改善には終わりがない(シャイン)」ことを意識しながらこの活動を続けて行こうと改めて感じました。
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