フランス皆さんとの交流

【授業研究】私が月に何回かフランスの皆さんとオンラインで交流していると書くと、驚く方が多いと思います。でも事実なのです。とても楽しい交流をしています。

 きっかけはコロナ禍の中で外出禁止令が出たフランスで学校等での授業ができなくなってしまった「日本語教師」の皆さんが、オンライン授業の方法を模索したことでした。ツールの使い方を仲間で共有することから始まったようですが、そのうち「オンライン授業のやり方」や「アクティブラーニング」にも興味が出てきたとのことでした。

 そんなときに全く別のオンライン講座に参加していた私は、このフランスの日本語教師のお1人と同じグループになりました。この方から講師依頼を受けました。フランスとは言え、大半は日本人の方です。日本語で話せます。そこで引き受けたところ、定員の50名が募集初日に満席になってしまいました。

 この時期の私はまだオンライン研修会に着手したばかりでした。この研修会に向けて急いで学び、練習しました。その甲斐あって成功し、私も腕を上げることができました。これがきっかけでその後も、色々な学習会を一緒にやったり、リクエストに応えて質問スキル・トレーニングを教えたりしています。

 そのトレーニング内容の大半は私が最近考え始めたトレーニング方法です。フランスの皆さんには実験に付き合ってもらっていることになります。「どんどんモルモットにしてください」などとうれしい声もいただいています。

 雑談の合間にはフランスの日常についても色々なことを教えてもらいます。バカロレアの試験がどんな内容なのか、大学や大学院の授業がどうなっているのか、学生・生徒はどう学んでいるのか‥更には、フランス人のハグやビズの習慣はどうなっているのか、夏の暑さはどうなっているのか、冷房はどうしているのか‥などを教えてもらいます。実はフランスではほとんどエアコンなどの冷房機器はないそうです。「うちには扇風機もないわ」という人もいました。

 昨日、パリでは40℃に迫り、東部の3つの都市では40℃をこえたそうですが、日本語教師の皆さんはさほど大変そうではありません。「湿度が低いから、日本の暑さに比べると楽なのですよ」とのこと。昨夜は日本時間20~22時(フランス時間13~15時)の質問スキルトレーニングをしましたが、そのあと日本時間24時ちかくまで雑談していました。

 こちらもお盆でゆったりしていますし、あちらも長いバカンスの真っただ中。楽しい「夏の夜の夢」をオンラインで過ごすことができました。 

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