生徒会役員との打合せ(2)

【授業研究】継続して伺っている名古屋の大同高校で来週の文化祭の開会イベントとして生徒向け講演会の講師を務めます。組織的に進めている「授業改善」と連動させるために、生徒たちにもなぜ授業改善が必要なのかを理解してもらうためです。10日ほど前に学校に伺ったときに対面で打ち合わせをして、2回目の今回はZoomで行いました。

 前回の打ち合わせを基に説明動画の提案をつくり生徒会役員には事前に見てもらっています。内容は概ね以下です。
1 自己紹介とSocity5.0の紹介(内閣府の動画を紹介)
2 ➀授業改善が必要な歴史的背景の説明
   ➁改善に伴う問題点の指摘と解決策の提案
3 授業改善に必要な「100年人生の考え方」と「読解力の重要性」
4    質疑応答(スタジオでの生徒とのやりとり+全校生徒からの質問にも対応)
5 エンディングはある歌の紹介

 内容については「よくわかった」と好評。「でも1スライドの文字が多すぎてついていくのが大変だった」の意見もも出てきました。「OK。スライド数を増やして変更します」と回答。これは生徒と打ち合わせをしてとても良かったことです。エンディングの歌は提案動画に入っていなかったしほとんどの生徒が「知らない」というので打ち合わせの中で紹介。ちょっとだけ見せるつもりだったのですが、みんなが聞き入っているので最後まで紹介。終わると小さな拍手。感動してくれたようです。これは目論見通り。にんまり。

 困ったのが教室からの質問をどうとるか。(感染防止のために体育館での実施予定を各教室に生徒がいてZoomと校内放送を併用して音と画像を教室に届けます)
「Zoomのチャットでとろう」
 ‥「担任の入力作業がたいへんだよ」
「jambordもいいよ」と私が提案。
「みんなのiPadから送信したら簡単」
「1000人で接続するとlambordは止まりそう。
 それにフィルターをかけないと荒らしのコメントが心配」と私。
「ロイロノートならどう?」と生徒。
「直接?それじゃフィルターがないのと同然」と生徒。
「教室で担任の先生のフォルダーに提出してもらって、
 担任の先生がそこからいくつかを教頭先生のフォルダーにいれるのは?」
 (当日、私は教頭先生のPCを使います)

それがいいね、と全員賛成で決定。この学校ではコロナ禍で全員にタブレットを持たせる計画を大幅に繰り上げて7月に完全実施。そのおかげでこんなことができます。以前にこのブログで書いた「二極分化(2020/9/21)」の実例です。

 終了後に担当の先生からのメールも二極分化を示します。「小林さん、レジュメ等の配布はpdfにしませんか?1000部以上の印刷しなくて済むし、カラーで出せるし、生徒たちは手元で見ることができます。配布もロイロノートで簡単です」。返事はもちろんOK。

 約1時間の打ち合わせは楽しく終了です。週末にパワポと動画の再作成です。私は当日は「生の講義」をしません。講義部分は事前に作成した動画を3回に分けてZoomで配信します。この方が無駄のない質の良い講義になります。オンライン研修会で鍛えた動画作成スキルが役に立ちます。これにより時間のブレもなくなります。ハイブリッド型授業の一例です。

 当日は「生徒たちとの対談」部分のために現場に行きます。これはその方がファシリテーションしやすいからです。これもハイブリッドの考え方です。コロナ禍のお陰で色々なことが一気に変わりました。来週の本番がとても楽しみです。

※秋から始まるオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「Find!アクティブラーナー社」はこちら→https://find-activelearning.com/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

f:id:a2011:20200204054022p:plain

◎お問い合わせ、研修会講師等のご依頼はこちらへとうぞ。
  →akikb2★hotmail.com ★をアットマークに替えてください。