ヒヤヒヤ、ドタバタ、ワクワク‥

【授業研究】火曜日から鹿児島入りして、鹿児島修学館中学・高校に伺っています。毎日、色々なことをしています。昨日はPTA主催の教育講演会。熊本大学の苫野一徳先生を中心に生徒たちに哲学対話の魅力を感じてもらおうというイベントです。7月に続いて今年度2回目の開催でした。

 7月は感染予防のためにオンラインで開催しました。苫野先生も私もオンラインで参加。生徒たちも各教室でした。今回は全員が揃って、体育館で対面で実施‥‥の予定だったのですが、2日前に苫野先生がオンライン参加に急遽転換ということになりました。大学からの指示とのこと。その連絡が入った翌日には鹿児島大学クラスターが発生して、全学閉鎖になりましたから、熊本大学の指示は正解です。

 とはいえ、オンラインと対面をミックスするハイブリッド型のイベントは機材の調整が複雑です。前日の放課後かなり時間をかけて設置し、実験も行い、これならOKとなりました。当日、念のため、11時に確認し、休憩してから、13:30に開会の予定でした。ところが‥11時にテストすると不調。あれこれやってみるのですがなかなかうまくいきません。昼休みも取れずに、本番に何とか間に合いスタート。苫野先生の講義が始まってすぐにダウン。青ざめます。

 私はファシリテーターなのでステージ上にいて進行を調整し、後半の「対話の時間」には体育館のフロアを回って生徒たちをファシリテートして、オンライン参加の苫野先生とつなぐ役割です。この立場にいて、このダウンには青ざめます。用意したシステムの復旧をお願いすることと並行して、若い先生たちに他の方法はないか検討して欲しいと依頼します。両チームの進行状況の報告を受けつつ、苫野先生の講義を聞き、遅れた時間をどう調整するかの計算もします。

 若い先生たちが斬新なアイデアを出してくれて、その方法に移行します。何とか前半を終了して休憩時間にもシステム調整と進行調整でドタバタが続きます。何とか後半のワークしショップは動き出します。この間にも若い先生たちはアイデアを出し続け、移行したシステムを改良してくれます。マイクを替える、PCを替える‥ワークショップを進行しながらこれらを並行して進めます。

 それでも生徒たちは真剣に話し合います。色々な意見を出します。それに対応しながら苫野先生とやりとりして「次の一手」を決めていきます。飛び入りの生徒からの質問も捌きます。16:30定刻通りに終了。苫野先生も楽しんでくれたようですし、何より生徒たちの満足も高そうでした。

 気が付けばランチ抜きの1日になりました。でも、先生たちみんなでトラブルを乗り越えたという達成感は大きいものがありました。良い体験になりました。講義と対話を支えていただいた苫野一徳先生、トラブル対応を継続してくれた先生たち、生徒を支えてくれた先生たち‥皆さんに感謝感謝です。

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