電車の中でノートを取り出して‥

【授業研究】電車で小説を読んでいる時にふと閃いてノートを取り出して書き込んでいました。最近の私にはあまりないことでした。自分でも「珍しいこと」と感じていました。

 メモしていた内容は「月刊高校教育(学事出版)」の4月号の原稿の構想です。2016年度から4年間「管理職のためのAL入門」を監修連載してきました。「監修連載」の意味は「監修者として連載する」ということなので、毎回原稿を書いているわけではありません。実際の私の仕事は色々なところで出会った人に、原稿を依頼することでした。趣旨を説明し、書いて欲しいことをお願いすると、私の仕事はほぼ終了でした。かなり気楽な仕事だったとも言えます。

 4月号からは構想を新しくして5年目に入ります。今回からは毎回私が執筆することにしました。その布石として3月号の原稿を先週提出したところです。毎月連載と言うことは、1回分の原稿を提出すると、すぐに次の原稿の締切が近づいているということです。

 20年くらい前に、月2回の短い記事を小新聞に2年間連載しました。そのあとの2年間は「月刊学校教育相談(ほんの森出版)」に2ページ連載しました。初めて連載を持った新聞の連載は気楽に引き受けて、すぐに後悔しました。月に2回の締切は教員としての仕事をしながらこなすには、とてつもなく大変な事だったからです。

 しかし、すぐに効果を実感しました。大げさに言えば毎日考えて、毎日書いていました。このことが自分の文章力や思考力のトレーニングになりました。更に教員としての実践の意識が変わっていくことを感じました。この体験がなかったら、授業改善に関してたくさんの本を書くこともできなかったと思います。

 「電車の中でノートを取り出す」は、あの時の「毎日考える、毎日書く」というモードになってきていることを思い出します。大学の授業を持ちながらでは無理だったと思います。大学を退職するタイミングでこのお話をいただいたのはとてもラッキーです。発表原稿を書き続けることは実に良いトレーニングになります。多くの読者のことを意識することで考えが深まります。仕事をもらえるということはとてもありがたいことです。

◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)は

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