「小・中・高校の教員交流が必要」

【授業研究】ある私立高校の公開授業研究会で講義をしたときのリフレクションカードに以下のコメントがありました。書いたのは中学校の先生です。

「小・中・高校の教員の交流の必要性を改めて感じました」

「高校の先生たちに中学校の授業をたくさん見てもらう。

 (見てもらえるような授業づくりをする)」

 これは、その通りだと感じます。私は主に高校の授業ばかりを数年間見学し続けてきました。この2~3年間、小学校や中学校に関わる機会が増えたので、積極的に小中学校の「研究授業」や「普段の授業」を見学し続けました。もちろん教科を超えて全ての教科の授業を見学しました。

 それによって学ぶことがとても大きかったと感じています。子どもの年齢や教科科目の違いを超えて見学すると、具体的な内容の作り方の良し悪しはあまり理解できません。そのために観察の視点は「先生たちの教え方や支援の仕方(ファシリテーションの方法)」と「子どもたちの学び方」にシフトします。そうすると校種を超えて学ぶことがたくさん出てくるのです。

 これを積極的に促進するためには「授業見学の方法」や「振り返り会(授業者と見学者の建設的な交流の場)」の持ち方に工夫が必要です。冒頭にあげたコメントをいただいた私立高校では、同時間に複数の公開授業を行いました。見学する方は1つのクラスを見続ける方もいますが、あちこちを見て歩く方もいます。それらを踏まえて、授業者と見学者が交流できる仕組みを作っていました。その仕組みもこのようなコメントが出てくるきっかけになったのだろうと思います。

 この授業見学の方法と交流の仕方とそこで使うシート等も「アクティブラーニング入門3」には詳しく説明してあります。ご参考に。宣伝でした。m(__)m

◎新刊「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)は

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