【授業研究】北海道立静内高校で「生徒向け授業」を実施し、公開授業を見学し、講義もしました。その時に、うれしくなったことがあります。
学校の取り組みをまとめた資料の中に「授業見に来てくださいカード」という資料が入っていました。授業見学週間にみんなで行きやすくするために使ったと書いてあります。題名・用途・デザインも越ケ谷高校授業研究委員会が作った「見に来てくださいカード」に酷似しています。
校長先生は私がこれを見ているのに気が付いて「こういうことをやっています。なかなか効果ありましてね‥」と自慢気に話してくれました。「ああ、こういうのいいですね‥」と答えました。「私が作ったものみたいですね‥」とは言いません。言えません(笑)。
こういうことはしばしばあるので、それほど気になるわけではないのですが、「誰かが私の本でも読んでくれたかなあ~」くらいに思いながら、授業を見学するためにウロウロしていました。そこで私を呼んでくれるきっかけになってくれた先生と合流。「お世話になりました」などと挨拶し、雑談しながら教室を眺めて歩きます。
「資料に〈授業見に来てくださいカード〉があるのに気がつきましたか?」
「ああ、さっき見つけました」
「あれ、小林先生に札幌の研修会で見せてもらったものをいただきました」
「ああ、あの時に紹介しましたね」
「とても役に立ちました」「それはうれしいですね」‥
経過がわかりました。こういうことが起きるのがうれしいことです。出典も何も明示していないのが問題だという人もいますが、発表や出版ではないのだから目くじら立てることもない気がしています。誰が作ったのか知らないけどと言いながら、私が作ったものを多くの人が使っている‥私の密やかな楽しみです。
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