担任・生徒指導のスキル

【授業研究】公開授業研究会ラッシュシーズンの講義用資料を次々に作成しています。最近の私の関心の1つは「授業者スキル」の体系化・具体化・トレーニング方法の作成です。しかし、これらは「教師としてのスキル」と合理的に接合しなくてはならないものです。具体的には「担任スキル」「生徒指導スキル」「キャリア教育(進路指導)スキル」「教育相談スキル」「部活動指導スキル」「保護者対応スキル」などとの矛盾を減らす必要があります。

 この整理ができないと、教師自身が場面によって異なる言動をすることになり「教師自身の自己分裂」がストレスを増大させます。その教師の姿は生徒・保護者から見ると場面によって先生の言動に矛盾を感じ不信感を募らせることになります。その不信感は更に教師のストレスを増大させます。

 これらのことに対応する話をしようとするときに役立つのは私が現役教員として実践していた時の整理です。カウンセリング、非暴力的危機介入法、メンタリング、選択理論などを組み合わせて「自分自身のために」整理していました。これがとてもすっきりしていてわかりやすいのです。

 考えてみれば、当時から私は「生徒指導スキル」と「担任スキル」「授業者スキル」の矛盾を強く感じていました。色々探してみたのですがそれらを統括する理論もスキルも見つけることができませんでした。そこでやむなく色々な理論を継ぎ接ぎしながら整理していました。実際に現場で使いながら修正していきましたから、とても実践的です。20年以上温めてきたことが今、役に立つ、という不思議な感じです。

 今月の活動が楽しみです。

◎新刊「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)は

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