金ピカ先生亡くなる

【授業研究】金ピカ先生こと、佐藤忠志さんが亡くなった(享年68歳)ニュースをみて印象に残ったことが2つ。1つは私と1歳違いだということです(私は現在67歳)。何となく、私よりもはるかに年上の方だと思っていました。そう考えるととても早く亡くなったと感じます。

 もう一つは多くの記事が、「破産」「浪費」「生活保護」「離婚」「孤独死」‥などを取り上げていることです。彼の人生をネガティブに評価しているような気がします。しかし、「老後破産」などをテーマにしたルポルタージュを読むと、そういう生活になる人は多く、個人の責任と言うよりは社会構造に問題があると言います。

 あれこれの記事を読むと、体調が悪く、食事もままならない状態の彼は、最後は酒とたばこだけで生きていたようです。それでも、彼はやけになったり、暴れたりするのではなく、最後が来るのを受け入れていたのではないかという気がします。

 特別支援教育などの視点からは、個人の能力に上下を付けないで個性としてみるという見方をします。人生の生き方も同様なのではないかと思います。生き方には個性とともに、運もあります。ますます1つの尺度で評価できるものではないと思います。ただ、その人らしく生きて、その人らしく亡くなったというだけのことです。

 色々な記事の中で、作家の志茂田景樹氏が出したコメントがとても温かいものでした。素敵な弔辞です。

「68歳かよ。早く逝きすぎたぜ金ピカ先生。僕にとっちゃ佐藤忠志さんよりも金ピカ先生なんだよ。孤独死だっていいんだいいんだ。人間、死にようまで金ピカだったら変なんだよ。金ピカの仏像じゃあるめえし、じんわりと視界が霞んできたぜ。眼球が濡れてきたんだよ。でもこれで止める。旅立ちだものなっ、金ピカ先生。栄華のときを偲んで1杯だけグラスを挙げさせてくれよ」(引用元:日刊スポーツ オンライン版) 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190926-09260312-nksports-ent

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