「書くように話す」

【授業研究】越ケ谷高校授業研究委員会のメンバーと久々に再開し、深酒して、翌朝。ぼーっとした頭のままで散歩しながら、近くの本屋で小説を書い、出口に向かう途中で「読む・書く・話を極める‥」の文字がチラリ。うん?気になって手に取ると齋籐孝氏の分厚い本でした。「読む・書く・話を極める 大人の言語スキル大全(斎藤孝著/KADOKAWA)」511ページで1700円は安い!

 パラパラと見ると私の興味をそそる内容がいくつもあります。

〇聞きやすい話す速度は「300字/1分間」。

 250字/分、280字/分、300字/分を聞き比べてもらった結果とのこと。

 しかも、年代に関わらず「早い方が聞きやすい」と答えたとのこと。

 (上掲書p-34)

〇「本は知識で読むもの。‥量を重ねていくことで質的な変化を起こす‥

  いわゆる量質転化が起きるのです」(同上p-35)

 ここで気に入ったのは「量質転化」という弁証法の用語が出てきたこと。

〇「書く技術」の後半では「弁証法を使う」の節もあります。(同上p-149)

 プラトンの「対話篇」、ガリレオの「天文対話」も例示されています。

 講師を務める時に「対話」の大事さを説明するときに私も例示します。

〇最後の第4部〈「読む・書く・話す」の達人になる〉には、
 「書くように話す」の節があります。(同上p-272)

 きちんと話すには自分の話を録音して聴く。もっと良いのは一字一句書き起こす、

 と良いとあります。私がやってきたトレーニングですし、

 「アクティブラーニングを支えるカウンセリング24の基本スキル

 (小林昭文著/ほんの森出版)」でも詳しく述べたことです。

 帯には「"できる"社会人に必須の教養と仕事力を身に付ける」とありますが、私には「授業者には必須」と感じられます。後期の大学の授業で学生にも勧めることになりそうです。

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