東京福祉専門学校に伺いました

【授業研究】年に1~2回の頻度で伺っています。リードするスタッフの皆さんが実に計画的に熱心に研究を続けていらっしゃいます。更に今回の会場は昨年と同じ教室だったのですが、大幅にリメイクしてありました。

 正面に2つ大型画面、これが電子黒板機能も持っています。更に「ロイロノート」なども使えるようになっています。私の講義の後の研修会はこれらの研修会になっていました。このようなシステムは講師として伺う大学・高校ではしばしば見ていますが、専門学校で見るのは初めてでした。

 参加している講師の皆さんは少々戸惑いがあるようでした。事前にスタッフと相談して私が説明するときのpptデータはロイロノートで配信しましょうということにしました。うまく操作できない人のために紙資料も用意しました。しかし、実際に始めて見ると皆さんはタブレットなどを使ってご覧になっています。時々、困っている人もいましたが隣の人とやりとりしながら、後半はスムーズでした。

 事後のスタッフとの打合せで新しい気づきもありました。すでに私が提案している「授業者を傷つけない振り返り会」なども取り入れてくれているのですが、「明らかな問題を抱えている授業者に対して質問だけでは肝心なことについての気づきを促すことができない」という問題が浮上してきていました。

 私が答えたのは「質問のスキルを向上させることが必要ですね」でした。そのための学習会をやろうと話しました。しかし、「授業者を傷つけない振り返り会」の限界も見えてきた気がしました。より高度な授業をつくるには、「気づき」だけではなく、必要な基礎スキルを整備して、その視点からチェックしていく作業が必要になります。これまでは、そのチェックの基になる「授業者スキルの体系」が分かりませんでした。

 最近私が取り掛かり始めた「授業者スキルの体系化」はこれに応えるものになりそうです。これはうれしい発見です。自分では授業者スキルの研究と「振り返り会」の研究は、少し別物の感がありました。しかし、ここにきてつながり始めました。これはとてもうれしいことです。夏休みの研究課題が見えてきました。楽しくなってきました。

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