「1人の優秀な生徒がいれば大丈夫」?

【授業研究】少し前に伺った学校でいただいたリフレクションカードの中に印象的なコメントがありました。私が生徒向けの授業を行ったのを見学してもらい、そのあと「授業者を傷つけない振り返り会」を紹介し、更に有志の質問会にも最後までいてくれた方です。

「アクティブラーニングをやるには教材観のみならず生徒観も重要になってきます。これまで私はチームの中に〈1人の優秀な人(生徒)がいれば大丈夫〉と思っていました。

 しかし、小林さんの授業を見学し、その後の話を聞いて、そうではないと感じ始めました。授業者と生徒のコミュニケーションや生徒同士のコミュニケーションを促進することでどうにでもなると感じました。これが本当の意味でのチームとして活動させることだと思いました」

 これは私たちが古典的な組織論とリーダーシップ論の感覚でいると誰でも〈1人の優秀な人がいれば大丈夫〉という感覚を持つことを教えてくれます。私も長い間そう感じていました。しかし、この授業を続けていくうちに、突出した生徒がいなくてもチームの力が発揮されることを理解できるようになりました。

 〈全員が対等な立場で、お互いに巻き込み巻き込まれ、相互支援をしながら、1人ではできないことができるようになる〉‥そんな組織論・リーダーシップ論を授業の中で実践できることを知ってもらえたのはうれしいことです。

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