授業改善指導の相談

【授業研究】Kさんから相談を受けました。某学校の授業改善指導を継続しているがうまく行かないという相談でした。このままで終わらせると「成果なし」になってしまうから、何とかしたいという内容です。私が直接行けば簡単なのですが、それではKさんのメンツも傷つくし、相手側も混乱しそうです。Kさんが指導し続けるものの、行き詰まった壁を乗り越える方法を研究しなくてはなりません。

 お会いして使える時間は約1時間。会場に向かいながら、どうやって進めていくかを考え続けました。これまでに学んだことから類推するとクライアントを抱えているカウンセラーからの相談を受けるようなものです。カウンセリングの世界ではこれをスーパービジョンといいます。この場合の目的は行き詰まっているカウンセラーを元気にすることです。その方法は主に2つ。1つはプロセスに焦点を当てて、相談者であるカウンセラーがそのプロセスを明確にでき、問題点を自覚できることです。自覚できると新しいアプローチが見いだせるものです。

 2つ目は壁を乗り越える別の手法・技法・道具等を教えることです。逆に言えば、そのその知識がないから行き詰まっているということです。この場合、その手法を相談者が使えるかどうかが問題です。経験がない場合には、その手ほどきをしたり、補助的な支援をする必要があります。そんなことを考えながら会いました。

 結論は両方でした。第1のプロセスはかなり複雑な状況でした。様々な視点から見て行き詰まり感の強い状況であることは確認できました。では、どうするか?できるだけ簡単な方法を提案して、少しだけでも、取組んだ授業者に、「いくつかの改善をすると効果があることを実感でき、データでも裏付けられるようにすること」であることを確認しました。

 そのために具体的に何を提案するか?この半年くらい私が考えていて、あちこちで提案している方法を「更に簡略化して」提案すればよさそうだという結論になりました。具体的な資料は次の週末につくることにしました。これは私にとっては1つの前進になりそうです。楽しみな取組みが1つ増えました。

◎このあたりの理論的土台はこちらを参考にしてください。

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