著作権の問題と騒ぐつもりはないのですが‥

【授業研究】[有料の研修会講師を務める方へのお願いを含みます]

 先日、某所の研修会で資料として新聞記事のコピーを配布してもらいました。もちろん出典は明示してあります。これに対して主催者の方から「回収にしたい」とメールがありました。この方法については著作権上の問題はないことは、主催者側の方も了解されていたのですが、「学校現場での意識を喚起するためにひと言触れたい」とのことでした。これは良いことだと思います。

 時々、校内研修会で私の本の内容を紹介したり、私の本をベースにしたワークシートを使いたいと許可依頼もあります。私がOKを出せばよいことには即座にOKを出し、出版社にも断る必要がある場合にはそちらにも問い合わせてOKを出しています。

 つい最近は、「有料講座の講師」を務める方から丁寧な事前許可依頼が届きました。その一部は明らかに著作権に触れるので許可依頼をいただいてOKを出してよかったという部分でした。別の個所は、すでに本に書いている私の意見を使ってくれる内容ですから、OKを出す出さないの問題ではありませんでした。しかし、丁寧に問い合わせていただくとうれしいものです。

 一方で、たまに「うん?」と感じることがあります。それは偶々研修会講師で伺った学校や、個別にお会いした人から聞く以下のような話です。「このワークシートは以前〇〇さんの研修会でも使いました」というものです。私の名前を出してくれている講師もいます。そうでない講師もいます。事前か事後にメール等でお礼を伝えてくれた講師もいます。‥‥でも、極々一部なのですが、私に何も連絡のない講師の方もいます。

 私は本で発表したものや、雑誌で紹介したものも、「ご自由にお使いください」としています。ただ、これは校内での実践や勉強会でのことを念頭に入れています。研修会講師として活動する方、特に有料研修会の講師の方は、少し気を付けていただけるとありがたいです。そして、研修会の場では「小林さんの許可を得て使いますね」とひと言言っていただくと、参加者の方の著作権法への意識も向上すると思います。