フィリピンの小学校を見学

【授業研究】フィリピン人の英語教師の方の友だちや恩師がいる小学校を案内してもらいました。私の興味はフィリピンの先生たちは、子どもたちに否定的なことを言わないのは本当か?です。通訳してくれる人を困らせながら、その点を突っ込み続けます。

 応対してくれた若い小学校の先生は、エリートの雰囲気のある女性。テキパキと回答していきます。それによると、本当に教室では子どもたちを傷つけないようにともて気を付けていることがわかります。そのスキルも色々と身につけているようです。

 では、そのスキルはどうやってみんなが身につけたのか?「教育学部で教えてもらうのか?」の質問には否定的。教えてもらわなくても、みんなができる、子どものころからそうだ‥ということのようです。じゃあ、大人の社会・仕事の場でもそうなのか?‥「怒ったり、叱ったのする人が全くいないわけではないけど、大半はそんなことはしない」とのこと。日本では子どもたちが叱られること、否定されることが多くて、自信が持てない‥と話すと、「じゃあ、この子たちがどんなに自信を持っているか見せましょう」と立ち上がって教室の前に立ちます。

 すでに学期の授業は終わっていて、自習状態だった小学校2年生の子どもたちはけっこうだらたらと遊んでいたり、本を読んでいたり‥だったのですが‥。先生が前に立つと、すっと前を向いて話を聞きます。たぶん、「歌と踊りを見学に来た人に見せましょう」と言ったのでしょう。30人程度の子どもたちが立ち上がって、歌いながら踊り始めます。自信満々。日本なら、一人や二人は自信なさそうに下を向いている気がするのですが、そんな子がいません。お見事です。

 他の教室も見学しましたが、先生も子どもたちもニコニコしています。フィリピンでは街を歩いていても、みんなニコニコ。その雰囲気のままの学校・教室だという感じです。私は休み時間に生徒たちが遊んでいる雰囲気のまま授業に入ることを考えていたのですが、ここでは、そんなことは誰にとっても当たり前なのかもしれません。

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