【授業研究】フィリピン・バコロドの日本人向け英語教室を1日見学しました。直接日本人に教えているのは、資格を持ったフィリピン人の英語教師です。そのリーダー2人と教育手法についてかなり長い間話し合うことができました。(私の英語力ではとてもついていけないので、大半は通訳してもらいながらですけど‥汗)
最初の質問は「日本人にどうやって教えたらいいんでしょう?」でした。「何にこまっているの?」と質問すると概ね、以下の返答でした。
「日本人は真面目だけど、真面目過ぎて教えにくい」
「水を飲みに行く、トイレに行く‥いちいち断るのはなぜ?」
「質問に答えるのに長く沈黙するのはなぜ?」
「私たちの言うことがわからなくても、『わからない』と言わないのはなぜ?」
うーん‥なかなか鋭い指摘。思い付きで以下のようなことを答えました。
・日本人は授業中はだまってじっとしていなくてはいけないと感じている。
・だから、席を立つときは先生に許可を得る。
・間違えたことを言うと先生に悪く評価されることを不安に感じる。
・先生には正しい答えを言わなくてはいけないと思っている。
などと答えると、2人はびっくりして、「えーっ、私たちと全然違うね」と語りだします。
「エレメンタリースクールで私たちは先生にノーと言われたことないよね」
「何を言っても、OKだったよね」
「うんうん。間違えた答えを言っても、No,but right だったよね(笑)」
この話は私もびっくり。そうやって育てられると、人間が違ってくるなあと感じました。フィリピンの街を歩くと、みんながニコニコしているのはそのためかなと感じます。‥‥この2人の先生との話はその後も盛り上がりました。続きはまた別項で。
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