「仕事ができても老後の力になるの?」

【授業研究】たまにはのんびり録画してあるテレビ番組をみようとある刑事ドラマをみていたら、考えさせられてしまいました。70代後半の女性が殺人事件を起こし、40代の敏腕女性刑事が追い詰めるというストーリーです。
「1日中、誰とも口を利かない日が1ヶ月に何日ある?」と老女。
「ない」と刑事。
「あなたに老人の苦しさなんてわからない」
「私はその上〈不幸なことに〉健康なのよ」と老女。
そして、「刑事として立派な仕事をしているからと言って、老後を生き抜けると思っているの!」とののしります。
 学校教育は良い仕事や良い生活のための準備だったはず。それが、高学歴・高偏差値競争を生みました。その基準が崩れ始めました。良い会社・良い収入などを満たした大人たちが「幸せな老後」を迎えるはずだという考えも幻想になりつつあります。
 学校教育に携わる人たちは、授業改善の目的を「子どもたちのため」だけでなく、「自分たちの」今と老後のためにという視点も持つべきだと思います。