【授業研究】あまり宣伝する機会がないのですが、実は「絵本」も作っています。
「これならできる!授業が変わるアクティブラーニング(小林昭文監修/汐文社)」シリーズで、第1巻から第4巻まであります。
久しぶりでお会いした方に、この絵本を読んでもらい感想を求めました。
その感想です。
「衝撃でした。特に、生徒の視点で書かれていること。
これには完全にやられました。
早速、本校の図書館にも置いてもらおうと考えています。」
実にうれしい感想でした。実は第1巻の執筆中に完全に行き詰まりました。書けば書くほど違和感が高まり、このままでひどい本になりそうだと焦りました。出版社の方には大変申し訳なかったのですが、締め切りを少し伸ばしてもらいました。
で‥、2週間ほど悩んで得た気づきは主に以下の点でした。
1 このままでいくと全体を通して「伝統的な授業」はワルモノ、のようなニュアンスで子どもたちが受け止める可能性がある。
2 そうなると、形式だけで授業の良し悪しを判断する子どもたちが出現しかねない。
3 すると「僕の学校には『新しい授業』はない。それを受けられないから、僕は成長できない」と感じる生徒が出てくる可能性がある。これは「主体的な学び」を阻害することになる。この本が、それを助長することにもなりかねない。
4 子どもたちの中には「伝統的な授業」が好き・得意の子どももいる。その子どもたちは「新しい授業」は嫌い・苦手の子どももいる。その逆もある。「新しい授業」の出現により、「その授業が好きな子どもが入れ替わるだけ」になって良いわけがない。
5 どんな授業形式をとっても「好き・得意」「嫌い・苦手」は出てくる。これこそ、「対話的な学び」を促進する契機になる。子どもたちがそれを理解して、協働しあうような「絵本」にすればよいのではないか。
これらを踏まえて、私は子どもたちの立場に立って、書き進めることができました。「授業は先生だけが一人で作るモノではなく、生徒のみんなも互いに協力して、先生と一緒に作りましょう」というメッセージを随所に織り込んだ「絵本」になっています。
個人で買うのは少々困難なので、どうか図書室・図書館に揃えてご覧ください。
◎「これならできる!授業が変わるアクティブラーニング(小林昭文監修/汐文社)」
はこちら。→https://www.amazon.co.jp/dp/481132319X
◎「イベント」の紹介です。
すでに、申し込み受付を開始しました。詳細は以下のURLからご確認ください。
・「アクティブラーニング入門5」授業体験+授業計画作成
2018/1/14(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿
http://www.kokuchpro.com/event/ALK0114/
・「アクティブラーニング入門6」授業改善と組織開発+模擬振り返り会体験
2018/1/28(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿
http://www.kokuchpro.com/event/ALK0128/
◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。→http://al-and-al.co.jp