「管理職向けの本は書かないの?」

【授業研究】頻繁にお世話になっているA校長先生と別件で電話をしている時に言われたことです。その前段として、最近の動向に関する共通理解があります。それは、「アクティブラーニングの嵐は少々収まった感があるものの、授業改善の本格的な動きはこれから」という認識です。

 それは新学習指導要領の確定(小中学校はすでに発表、高校も近々)と、それに基づく伝達講習会が来年は全国で開催されるからです。2020または2021年の実施年度に向けて、すべての学校が動き出すことになります。

 私は諮問で「アクティブ・ラーニング」という言葉が出て、大騒ぎになったように見えたものの、それは表面的な動きだったと感じています。マスコミ等に取り上げられたり、ネット上の書き込み、更に各所で開かれたイベントは「ごく一部の人たち」の活動だったととらえています。新聞記事の面積やネットの書き込み数と、事実の数が正比例しないことは、よく知られていることです。それに比べると来年からの動きは、記事になることは少なくても、全国の教育委員会が一斉に動き始めるのですから、これは大きな動きになります。

 そんな話をしている時に、このA校長先生が言い出したのは「この時期になってきて、全国の校長を始めとする管理職は苦しんでいる。自分がやったことのない授業をどう評価し指導するか、学校全体の動きを変えるのにどんな手を打つべきか、わからない」ということでした。そして、冒頭の「小林さん、管理職向けの本は書かないの?」という質問になりました。

 「『アクティブラーニング入門2』はスキルについて書きました。『入門3』は授業改善を支える組織開発について書きます。『入門4』はリーダー・管理職のために書くつもりです」と答えると、「入門4はいつでるの?」。「うーん、再来年の5月ごろになると思います」「それじゃ、遅いんだよね」とご不満の様子でした。

 確かに、私も「遅い」と感じます。じゃ、書けるのか?この冬休みに「入門3」の原稿と、もう一冊の原稿がほぼ仕上がれば、大学の授業が終わってからの2月3月に、前述の2冊の校正等をしながら、書けないことはないかもしれません。というより、「書かなくてはいけない」ような気がしてきました。

 以前より体調は上向きなので、できそうな気もします。他にも出すことにっなている本があるので、これとの調整も必要ですが‥。何より、目の前の原稿に取り組むことが不可欠のようです。年末年始にできるだけ進めて、「入門4」の目途が立つようにしたいと思います。

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 ・「アクティブラーニング入門5」授業体験+授業計画作成 

       2018/1/14(日)  13:30~16:30  東京・恵比寿

   http://www.kokuchpro.com/event/ALK0114/

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       2018/1/28(日)  13:30~16:30  東京・恵比寿

    http://www.kokuchpro.com/event/ALK0128/

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