次の本は?(1)

【授業研究】「入門2」が終わり、大学も夏休みになり、来年度発行予定の「アクティブラーニング入門3」の準備を始めました。更に「担任ができるコミュニケーション教育(小林昭文著/ほんの森出版)」(=小林の最初の単著・絶版)のリメイクの話も本格的になってきました。

 「入門3」の主なテーマは「授業改善と組織開発」です。長い間、たくさんの人とお会いして感じているのは、「授業改善を始めた人は3年程度で大半がやめてしまう」ということです。その理由は様々ですが、「組織的な取り組みの有無」はとても大きいと思っています。

 私は10年前に授業改善を自主的に取り組み始めましたが、それが6年間続いた理由は、「同時に取り組み始めた仲間」がいたことと、「授業研究委員会が組織的な取組みをリードした」ことにあると思っています。その方法を丁寧にお伝えしたいと思っているのが「入門3」です。

 ただ、書き始めたとたんに問題が生じました。授業研究委員会の活動では多くのワークシートを開発・活用していました。それらを掲載しないと意味がないととらえています。‥‥しかし、「入門」「入門2」のサイズでは小さすぎてとても入れることができません。‥‥困って、出版部のSさんと相談です。

「どうすればいいかなあ?」

「じゃあ、入門3だけA5サイズの本にしましょうか?」

「おお、それなら見開きA4だから、ほぼ実物大で掲載できますね」

「うーん‥でも、シリーズで並べた時のことを考えると美しくないなあ‥」

「確かに」

「じゃあ入門3はこれまで通りのサイズで理論重視として、ワークシートや利用方法などの具体的な実践の解説はA5サイズの別冊でというのはどうですか?」

「へー、なるほど。それはよさそうですね」

「でも、そうなると小林さんは同時に2冊分書くことになりますよ」

「う‥。それ発売日がずれたらまずいよね」

「10日くらいなら許してもらえるかもしれませんが、基本的には同時発売ですよ」

「そうかあ‥」

「数学の本も出すんでしょ?」

「うん、そのつもりだけど‥」

「同時に3冊書くんですか? それすごい過密だと思いますよ」

「うーん‥無茶だよね‥どうしようかなあ?」

「どうしまょうか?持ち帰って考えましょう」

「りょうかい」

‥‥後期はらくちんのつもりだったのに、とんでもないことになるかも‥汗汗‥(-_-;)

 ※この話の翌日に、更に大展開が。続きは明日。お楽しみに。

「入門2」はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

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