博多でAL型授業勉強会!

【授業研究】民間会社の主催で勉強会が行われました。約80名の方がご参加でした。昨日は通常の私の入門講座ではなく、私の実践紹介以外に数学と日本史の実践事例の紹介も行われました。概ね、みなさんには満足していただいたようですが、実は舞台裏はピリピリでした。(-_-;)
 もとはと言えば私の計画がずさんだったのですが、計画した方との打ち合わせも微妙なところでずれていました。そこで1時間ほど前に到着して計画を手直しして、何とか整いました。終了後に懇親会で話をしていて少しわかったことがあります。それは従来型のイベントを作ってきた人たちは、有名どころの講師(発表者)を呼んで「知識伝達(情報提供)」をすれば良いと考えがちだということです。この考えに立つと、「知識は多い方がよい」となるので、「有名講師を1人でも多くしよう」となりがちです。その結果、登壇者の話は短くなったり、時間がずれこんだり、フロアからの質問に答えることもなく、全くのワンウェイで終わってしまうこともあるようです。
 これは皮肉です。時代の変化に対応して学校の授業を「何を教えるか」ではなく、「どう学ぶか」に重点を置いて切り替えようとしているのに、それを先生たちに伝える手法が「何を教えるか」に留まっているという皮肉です。「AL型授業は何かをワンウェイで教える」のと同じくらいの滑稽さがあります。実際、最近あちこちで聞く某社のAL型授業に関するイベントの評判はとても悪いものがあります。「あの会に参加した人はAL型授業なんてやりたくないと思いそうですよ」という声を何度も聞きました。
 学校教育の大変革の中で、様々な人たちが参加して支援してくれるのは良いことだと思っています。具体的にはどんな授業手法を伝達しても良いと思っています。それが先生たちの授業改善の意欲に火が付けば良いと思っています。しかし、内容に誤解も広がります。伝達の手法が追いつかないこともあります。誤解や低レベルの手法に出会ったために、「AL型授業なんてやりたない!」と思う先生たちが増えることを私は最も危惧します。悪貨が良貨を駆逐することがないことを祈ります。