今年は131回の研修会講師を務めました

【授業研究】大晦日なので今年1年の簡単な振り返りをしておきます。研修会講師に伺った回数は今年の1月から12月までで131回になりました。昨年同時期の記録によれば115回でした。昨年も今年もいちどの欠席もありませんでした。京都で予定されていた研修会が台風により中止になったことがありますが、これは前日に中止が決定していたため当日の混乱はありませんでした。
  この数字はAL型授業の広がりを改めて感じさせるものです。同時に実業家が1人と会ってきたという感じもします。大変多くの方々がお世話になりながら何とか実現できました。本多くのみなさんに改めて感謝申し上げます。
 もう一つ感じるのは自分の体力がよく持ったということです。1日に5時間6時間の長時間研修をやったこともあれば、連日、数時間の移動を続けていたこともあります。そんな中で引くこともなく、寝込むこともなく続けてこられました。健康診断の結果も問題はないのですから、我ながら大した体力だと感心します。若い時に空手で鍛えてきたことが役に立っているようです。
 ただ、このペースで続けていくのは危険だと感じています。今年も11月くらいからはくたくたでした。そのため講師はこなしてはいるものの、自分自身の研鑽はおろそかになってきていました。このままではいずれ研修会の質の低下も確実に起きてしまいます。来年は、ここを改善していきたいと思います。具体的には、研修会講師に出かける回数を40〜50回程度に抑えたいと思います。その分、インプットや実践的研究と執筆活動に力を注ぎたいと思います。研究活動と執筆活動に力を注ぐ理由は以下の3つ視点に基づきます。
 1つは、執筆のほうが多くの人たちのお役に立てるということです。131回の講師で何人の方にお会いしたかというと、平均50人いたとして、50人×131回=6550人ですから、せいぜい7000人の方にお会いしたことになります。これに対して「アクティブラーニング入門」はすでに2万部を超えています。つまり、2万人の方に読んでいただいたことになります。雑誌でも同様です。今年は10本ほどの雑誌原稿を書きました。各雑誌が2〜3千冊売れたとして、2〜3万人の方に読んでいただいたことになります。
  2つには、私の独自の視点だからこそ書けること、書きたいことがあるということです。「アクティブラーニング入門」シリーズは私の体験を中心に書き続けるつもりです。私が体験してきたことは、未だにとてもユニークな体験だったといえるようです。そのことが多くの読者の皆さんに刺激的なヒントになっているようです。
現在、進行中の本のテーマは、「入門1の内容をよりコンパクトに伝達する」「7つの習慣とAL型授業の関連について述べる」「自分がAL型授業に必要なビジネス理論やスキルをどう学んできたかを述べる」などです。
今後予定されているものは「カウンセリング理論とAL型授業で必要なスキルとの関連について」「授業改善と組織開発の理論と手法」「AL型授業に必要なスキルをマスターできるワークシートによるグループワークの紹介(絶版になっている「担任ができるコミュニケーション教育」のリメイク)」「小中学生向けの授業改善の必要性と学び方の入門書」などです。
3つめは、「授業改善を組織的に実践し、その効果を示したい」ということです。雑誌やネット上の記事を眺めていると、AL型授業の実践は飛躍的に向上しているように思われます。しかし、同時に懐疑論や反対の意見も増えています。実践に踏み出せない人も多くいます。そこで、私は来年は数校をターゲットにして継続的な指導と計画的な調査をしていきたいと思っています。その結果を分析して発表していきたいと思っています。来年できることは小規模の実践研究になります。途中の経過次第では再来年度には更に大規模な実践と調査につながるようにしていきたいとの野望もあります。
それぞれの内容は来年のブログで詳しく述べていくことにします。お楽しみにお待ちください。今年も1年、大変多くの皆様にお世話になりました。改めて感謝申し上げます。来年もよろしくお願いします。(追記:2013/1/1から連続更新し続けたこのブログは今日で3年間、1,095日連続更新となりました。ご愛読に感謝します)