安全安心の場が「気づき」を生み出す。

【授業研究】昨日書いたG先生とのやりとりの過程を考え続けています。私の対応は通常行われるであろうと対応と違います。その違いが、G先生の「気づき」を生み出し、次のステップに向かう意欲を高めました。では、何か。
 ひと言でいえば、私は「評価をせずに」「G先生の話を傾聴した」ということです。そして、「質問をした」のです。具体的には、教室での短い会話で話していたのはほとんどG先生でした。私は「なるほど」「そうですか」と相槌を打っていました。
 「それはダメですね」とも言わなければ、「これは素晴らしい授業です」とも言いませんでした。漠然とした評価はしないということです。G先生は、自分がこの授業をどんな風に作ってきたか、どんな改善をしてきたか、その成果と課題を話してくれました。私は黙って聞いていました。これだけ整然と整理して話ができる人は、分析ができつつあるからです。その分析を聞かせてもらうだけで充分にサポートになると考えたからです。
 こんな対話が多くの学校現場で繰り広げられたらいいなあと思います。私自身もこういうやりとりをもっと確実に続けられるように訓練したいものです。
 尚、この対話が成立したのはG先生が「初心者ではなく」「現在より先に進もうという意欲が高く、その方策も一般論としては見えている」からです。初心者やもっと混乱している人、精神的に不安定な人などにはこの対話は成立しにくいと思っています。