教師活動の構造化〜「支え方 how to facilitate」

【授業研究】教師の活動の分類の最後は「支え方 how to facilitate」です。「場の作り方」「場の支え方」「全体・グループ・個人への介入の仕方」「ファシリテーションスキル」などのことです。
  これは従来型の授業の中ではほとんど取り上げられることのなかった面です。しかし、「反転授業flipped classroom」で重視する教師の役割変更、すなわち「壇上の賢人sage on the stage」から「学習者に寄り添う支援者 guide on the side」への変更を実現するためには絶対に必要な技術・スキルです。
 生徒の能動的な活動、主体的な学習を育むためには何より「安全安心の場」がつくられることが大事です。その「場を見る力」も必要ですし、それが十分でないならば、「場を作る力」が求められるのです。いったんできた後も、その場を維持するために絶え間ない観察と、必要に応じた「介入」が必要です。
   私はこの介入について特に意識しています。そして、「情報提供」と「質問」を重視した介入を実践し、他の先生たちにも勧めています。従来型の授業で教師が行っていた介入は「命令」「禁止」「批判(評価)」が大半でしたから、この点では大きな変化ということになります。(この項続く)