教師活動の構造化〜「しかけdevice」の意味

【授業研究】教師活動の分類の第2は「しかけdevice」です。道具やプリント、ワークシート等のことを指します。これらによっても生徒たちの学習は大きく変わります。
 例えば私の「高校物理」では「練習問題」の「数」「質」「配列」などがとても重要です。その日の単元をより良く理解できるような問題を選び出すことはもちろんですが、生徒達の「学習意欲を高め」、「話し合いが活性化するような」問題配置にはずいぶんと試行錯誤を重ねました。
 失敗例です。「難しすぎるとみんなあきらめて沈黙の行進」になってしまいます。「易し過ぎると話し合いは起きません」。話し合う必要がないからです。手頃なレベルでも「問題数が多いと話し合いません」。そんな時間がなくなるからです。
 こうしてたどり着いた形は、「3〜4題にする」「最初は易しい問題、徐々に難しくして最後はトップレベルの生徒でも一人では困難な問題を配列する」「解答解説を付ける」…というものでした。
 このように「しかけdevice」が生徒の学習を大きく左右することもあります。(この項続く)