教師活動の構造化〜「しくみstructure」の意味

【授業研究】教師活動を4つに分類して考えることを提唱します。その第1は「しくみstructure」です。具体的には、その「授業・講座」の「目的」「目標」「ルール」「教室レイアウト」「座席」「学校のグランドルール」「生徒同士の関係性」「生徒と教師の関係性」「クラスの雰囲気」などです。これらの1つ1つが「授業中の生徒の学習意欲」と「学習」を左右します。
 例えば、座席の形が生徒の「安全安心」を左右し、学習意欲を変化させます。通常の教室型では生徒達は緊張を強いられ、不自由です。その結果、学習意欲の減退を生じやすくなります。この形を「コの字型」「グループ型」などにして生徒相互の顔が見えると、それだけで激変します。
 生徒達はこう言います。「友達の顔が見えるとうれしい」「同じところでうなずいたりすると、とっても安心する」「友達と一緒に『わかった』と感じると喜びが倍増する」。(この項続く)