圧巻!大学院生の模擬授業に脱帽!!

【授業研究】大学院の授業は14回目。院生の模擬授業も最終回。トリを飾るTさんの授業に私は愕然としてしまいました。「私より、うまい!」と感じてしまいました。
 単元は「せきつい動物の特徴」。変温・高温、卵生・胎生などを理解することが目標です。冒頭にTさんは「目標・ルール」の説明をします。これが簡単明瞭、しかも説明の仕方が実にスマートで熱がこもっているのです。普段のTさんは、それほどアピール性が強い話し方をするわけではないので、授業のために話し方を変えているのにも驚きました。
 内容に入ると、パワポのスライドの美しさ、躍動感、にびっくり。たくさんの動物の画像が生徒達を楽しませます。リモコンを用いて教室を歩き回りながらの説明も生徒達との心理的距離を縮める効果をねらったもの。うまいものです。
 最後の「確認テスト」にびっくり。生徒役全員の背中に「カメレオン」「こうもり」「くじら」などのカードを掛けます。本人だけに見えません。教室中を歩きながら「私は卵を産みますか?」などと質問して、まずは「魚類・両生類・は忠類・鳥類・ほ乳類」を当てるというゲーム。そこは全員が軽くクリアすると、次は「自由に質問を考えて動物名を当てなさい」というもの。これは難しい。教室はヒートアップ。みんなが盛り上がります。全員がわかって終了。時間も50分間、ぴったり!!
 以前にも大学院生の成長の早さを書きましたが、今回は圧倒されました。Tさんの個人の才能というより、ここまでクラスのみんなで実践し、その方法を共有してきたことの成果です。AL型授業では学習者が成長します。
 この授業はデータを提供すれば、すぐにでも「中学理科」で使えるほどの完成度があります。大学院としても、これらをオープンにしてもいいなあと思うくらいでした。きちんと育成すれば、大学院生の授業力はぐんぐん伸びることを確信しました。