このスタイルだと「1歩戻って学び直そう」という気持ちが出てくると思う。

【雑感】某高校研修会の感想の1つです。これは私にとっての良い気づきになりました。
「このスタイル」とは演習の時間に生徒達は自由に学べると言うことです。何をやっても自由ですが、「全員で100点をとるため」に誰もががんばります。
 そのときに、しばしば、基礎知識の不足に気づくことができます。「三角関数がわからない」とか「速度ってどうやって計算するの?」などてす。私の授業中には生徒達は、これらについて質問し、教えあい、がんばります。時には、「僕たちは三角関数をこの時間にやり直します。4番の問題はできないけどいいですか?」なんて交渉を受けたこともあります。
 これが通常の授業ではこうは行きません。黙っていなくてはならないからです。わからないことが出てくると、授業中は「自分一人で」解決するしかないのです。でも、どうにも仕方がなくなるとの方が多いと思います。すると「あきらめます」。授業が終わってからはなかなかやる気になれません。「学び直す一番のチャンス」は「わからない」と気づいたその時なのです。伝統的な、ワンウェイの授業では「そのチャンス」を逸しているのではないでしょうか。