生徒に振り返りをさせ、気づきを得ることを促す

【WSによるGWの特徴5】私がつくったワークシート(WS)は必ず最後に振り返りをさせます。「この時間の感想を書いてください」「この時間にやったことで気づいたことは何ですか?」「もう一度自分や友達のワークシートを読み直して、気づいたことを書いてください」などの指示をして、記入欄としての吹き出しをつけます。
 実はこれがとても大事です。これによって、生徒のアタマの中で、コルブの経験学習のサイクルが回り始めます。「アクション(リフレクション)ラーニング」が始まります。50〜90分間の授業の中のほんの数分で良いのです。
 私はこれがなければ様々なワークは「ただのレクリエーション・ゲーム」になってしまうと思っています。「楽しい」だけで、「学習・成長」のきっかけがないからです。
 この「振り返りと気づきを促す」ことはワークシートがなくてもできます。しかし、それはかなりの「ウデ」が要求されます。40人全体を落ち着かせ、静かに「今起きたこと」「自分が感じたこと」を振り返らせるのは、話し方、場のつくりかた、個々人に対する対応などがとても難しいのです。その困難なことをワークシートなら、かなり「簡単に」実現できるのです。