生徒の様子や変化を教員間で共有できる

【WSによるGWの特徴7】ワークシート(WS)によるグループワーク(GW)の特徴の6番目です。これはワークシートの中に「振り返りのための質問」を入れてあることによって生じる効果です。毎回、生徒がそこに「感じたことや考えたこと」「気づいたことや意見や要望」時には、「駄洒落や近況報告」なども書いてきます。
 これらを担任が読むだけではなく、担任間で共有できるのです。例えば「俺のクラスのB君はサッカー部だよね。顧問にみせるよ。顧問のひと言がうれしかったと書いているよ」「私が去年担任していたC君は最近、どんなこと書いているの?見せて」「みなさん見てくださいよ。去年は何も書けなかったD君が今日のワークにこんなに感想書いてきましたよ」‥という具合です。
 キャリア教育のプロクラム開発を担当し、この「ワークシートによるグループワーク」を始めたときに職員室では上記のような会話が飛び交いました。仕事の愚痴が多かった職員室で、「生徒のことを話題にすること」が増えました。それもポジティブに見る会話が増えました。意図していた効果ではなかったのですが、大きな効果だと思っています。