「新しい学校で小林さんの授業を取り入れたいんだよ」

【雑感】物理準備室の片付けに追われているときはTさんからかかってきた電話です。Tさんは物理が専門で、私と同い年。物理のキャリアでは私など足元にも及ばない先生です。「私も片付け大変なんだけど、相談したいことがあってね…」と始まりました。
  聞けば、Tさんは再任用(再雇用)で現在の学校とは違うU高校で「物理基礎」をフルタイムで担当するとのこと。「ところが私以外に2人で担当するんだけど、1人は初任者で、もう1人は他科目の人(物理以外の理科=化学か生物か地学専門の人)なんだよ。これって難しいなあと思っているんだよ」…たしかに、これは難しそうです。
  「それで私としては小林さんの授業を取り入れたいんだよ。データ共有で進度を揃えやすいし、何より生徒の学習意欲を高められるしね」「まあ、すぐにというのは無理だとしても少しずつ進めてみたいんだよ。それで、一度、会って相談に乗ってくれないかな」
  Tさんは物理の著作もあるし、アメリカの物理授業の実情にも詳しいし、物理教育学会でも活躍しているし…(私はかなりひけ目を感じています)…そんなTさんに評価してもらったことはとてもうれしいことです。
  更に。そのU高校にはすでにアクティブラーニング型授業に挑戦している人がいるのです。その人たちとTさんが力を合わせれば、学校全体の改革につながるかもしれません。この面でも期待してしまいます。