【授業研究】以前からよく知っている高校物理のA先生の学校に出かけて、授業を見せていただき、あれこれとお話をしてきました。物理教師としては、ずいぶん以前から実績を上げている方ですし、専門的な知識は高いし、グループを率いて物理教育に関する翻訳・研究・発表などを続けている方です。「ただの物理教師」だった私から見ると近寄りがたい人でもありました。
私が高校生の時に2年間続けて教えてもらった物理の先生は、物理教科書を執筆するほどの人でもあったのですが、A先生の醸し出す雰囲気は、この高校の時の先生にそっくりです。それもあって、私はA先生に会うと畏敬の念を感じます。
そのA先生が、数年前に私の授業をどこかで知って、研究会に呼んでくれました。何回か話をしたものの、あまり全体に反応が良いとも感じていませんでした。ところが、このA先生は、それまでの自分の授業をがらりと変えてチャレンジし続けていらっしゃいます。
今回も声をかけてくださったのは「再任用になってからも、小林さんの授業にチャレンジしているのだけども、うまく行かないところもあるんだよね。実際に見て、アドバイスしてよ」という理由からでした。聞けば、そろそろ再任用の期間も切れるとのこと。「そのあとはどうするのですか?」と問うと、「大学での仕事で声をかけてもらっているので、それはやるつもり」とのこと。
更に「声をかけてもらえるなら、非常勤講師で高校物理の授業をやろうと思っているよ。まあ、呼んでもらえれば‥だけどね」と続けられます。この先生が希望すれば、あちこちの高校から要請がかかるはずです。
今回は時間がなくて夕方辞去しましたが、次は食事にお誘いしてゆっくりお話ししたいと思います。私とさほと年齢はかわらないのですが、私は高校時代の恩師に会っているような気分を感じていました。気持ちの良い1日でした。
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