「完全なマニュアルなどありません!同様に完全な準備も!」

【今週の振り返り】1週間ほど前のブログ内容にMさんが返してくれたコメントです。更に以下のように続きます。「想定、前提を超えた状況での対応力、小林先生が仰る「技術」が重要なのですね!」そうなんです!私の言いたいことが明確になりました。
  世の中はマニュアル化が進みすぎたようです。マックの店員のみならず、あらゆるところにマニュアルが氾濫しました。より良いマニュアル作りにみんなが苦心しているような気がします。それが「授業」にも及んでいるようです。より綿密な教科書、指導資料、デジタル教科書をつくり、よい教材が出来れば「良い授業が出来る」と信じているかのようです。
  しかし、「情報の伝達(読み上げ、提示)」だけならそれでも可能でしょうが、生徒の学習意欲を向上させ、思考力・判断力・表現力を育成するにはそれでは無理です。瞬間瞬間の場の雰囲気を読み取り、必要なグループや個人に適切に働きかけることが必要です。これはマニュアル化できません。「見る目」を鍛え、「話し方」「介入の仕方」をレベルアップしなくてはならないのです。これがつまり、「技・スキルを磨く」ということなのです。