【授業研究】昨日の続きです。AL型授業の定義を昨日のようにすると、少しでも生徒にアクティブラーニングが起きる要素が入っていればよいのです。「ちよっと話し合ってごらん」「これはどんなことだと思いますか?」「○○について書いてください」などの働きかけがあれば、生徒にはアクティブラーニングが起きています。つまりAL型授業です。
要するに、ありていに言えば「100%ワンウェイの授業でなければAL型授業」ということになります。教育学史に登場してくるダルトンプラン、バズ学習法、仮説実験授業などこれまでに登場してきた授業方法は全てAL型授業の特殊な在り方、もしくは具体例ということになります。
これは実践者にとってはとてもありがたい定義です。同時に、果てしない目標を見せられることにもなります。ありがたいのは、自分の授業に自信が持てます。色々なことを試してみよう言う気になります。何をやっても、それはAL型授業ではない、と言われることはめったにないからです。
しかし、同時にAL型授業の質はどこまでも上げることができるようになります。生徒にアクティブラーニングが起きる時間をもっと増加させよう、時間だけではなくより深く学ぶためにはどうすればよいのか、何を学ばせるのか、そのためにはどんなしかけや、働きかけが必要なのか‥授業の可能性を無限に広げてくれる定義でもあるのです。
リクルート社発行のキャリアガイダンス前編集長=角田浩子氏の言葉がよみがえります。「志は高く、ハードルは低く」