衝動買い、いいかも!

 

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【日常の記録】閉じ籠り生活の私にとっては、椅子は大事。あちこちが傷んできた椅子を交換しようとネット検索を続けていました。安くはないのであれこれ眺めて悩んでいました。そんなときにニュースで河野デジタル相のオンライン会見。「大臣がフワフワしているのはなぜですか?」の質問に取り出したのがバランスボール。「腰が悪いので使っています」とのこと。

 バランスボールは、何人かの人に勧められたことを思い出しました。しかも、椅子よりはるかに安い。ダメモトで、すぐにクリック。昼に注文して夕方に到着。早速、空気を入れて試してみました。最初は案外うまく乗れません。初回は30分程度、動画ニュースを見たり、メールチェック。気が付いてみると背筋が伸びています。足もきちんと踏みしめていることに気が付きました。大臣ほどフワフワ動きませんが、完全に固定姿勢をとるイスよりよほど身体によさそうです。

 説明書によると、これを使ったエクササイズも色々載っています。しばらく試してみようと思います。この原稿もバランスボールの上で書きました。(笑)

「思考・判断・表現」の方が大事!

【授業研究】茨城県公立高校4校を巻き込んで新しいことにチャレンジします。以下の特長があります。

1 9月から3月までの継続的な授業改善支援。
2 期間中の支援は基本的には「オンライン」。
3 期間中にオンライン研修会やグループ単位の相談会、
  個別授業見学&アドバイス、個別相談などは回数無制限。
4 上記を何回やっても費用は一律(つまりサブスク型)。
5 費用の出所はNITS(NITS 独立行政法人教職員支援機構)。
6 指導するのは小林だけ。

 そのための初回打合せを今週から始めました。一昨日(9/13)に最初の学校。ここで
少し説明にもたつきました。反省。昨日(9/14)は2校目。準備を変えて臨みました。1時間を無駄なく使ってかなりの意見交換ができました。

 特に楽しかったのは数学の先生との濃密な対話。質問は「〈知識・技能〉の面では生徒たちにばらつきが大きい。どういう指導をすればよいか?」。これに対して「下位層の生徒たち向けに易しい問題や解答解説を用意する」「上位層のためには難しい問題も用意する」「全員に同じレベルの問題や解き方を用意しない方が良い」「下位層には計算機や計算アプリなども使わせる」「上位層も含めて計算に時間をかけるより、考え方やそれを表現する力の育成を重視すべき」などのアドバイスをしました。すると‥

 「これまで〈知識・技能〉の点数をあげなくてはいけないと思っていたけど、〈思考・判断・表現〉を重視すべきなんですね」との発言。「その通り!更にそれを支えるための〈主体的に学習に取り組む態度〉の育成がもっと大事なのです」「ああ、そういうことなんですね。わかってきました」。

 このやりとりはとてもうれしいやりとりでした。丁度、月曜日(9/12)に〈主体的に学習に取り組む態度〉の評価について動画講義をアップしたばかり。そのために2~3日このことについて集中的に調べ、書き、説明していたことが役に立ったと感じました。新しいことへの挑戦は不安も大きいのですが、やってみて修正をかけていくことで、成果を感じることができるのはとてもうれしいことです。

時代の変化を楽しむ

【授業研究】茨城県の複数の公立高校の協力を得て「サブスク型授業改善支援」が始まりました。昨日(9/14)は1つの学校と初回打合せ。新しいことを説明するのも、理解するのも大変です。それでも、担当の皆さんが前向きなのに救われます。こちらも、準備不足を感じて、修正をかけています。

 別方面で始まった新しい動きは「連絡方法」で壁。Slackの有料化です。他にないものかと、調べ始めました。ネットで検索をかけてみると、すでに多くの人たちが「Slackの次はどれだ?」と探しているのがわかります。これをビジネスチャンスとして宣伝も活発です。いくつか調べてみて、今のところ私はDiscordに注目しています。

 動画等の保存容量が大きくなると有料のようですが、これはYouTubeGoogle Drive なとでカバーできそう。音声通話や画像通話もできるということはZoomでやっていることもここでできるということかも。楽しいことが増えます。遊び過ぎて月刊誌の原稿進まず。今日明日で書き上げなくては‥。

 最近、ウクライナ戦争を契機にYouTubeを見ることが増えて、新聞や週刊誌よりも手軽でディープでタイムリーな情報を楽しんでいます。その中で「ミスドがつぶれそう」「常勝だったCoCo一番が不調」「ワタミが潰れるかも」などの情報も見ます。時代がどんどん変わります。そういえば「若者のテレビ離れ」もありました。長時間見ているのは高齢の人ばかりとか。高齢ですが、私の最近のTV視聴時間は1日平均10分以下だと思います。私はこういう変化を楽しく感じます。

授業・研修も「イントロゼロ秒」「タイパ重視」へ?

【授業研究】すでに若い人たちの中では「当たり前」になっていることが、ようやく出版や新聞で取り上げられてきたようです。私もオーディオブックは2倍速で聞きます。

 このことは学校の「授業」の在り方や、先生たち向けの「研修会」の在り方を始めとして、学校の色々なことを変えていくべきだということを示唆しています。

 私はすでにサブスク型の授業改善支援を始めていますし、長々と対面で講義をすることもやめてしまいました。昨日作成した講義動画は初回は20分間、自分で聞いても「長いな」と感じるのでやり直し。2回目は13分間。これを提出しました。13分間で全てを理解できるわけではないのですが、人によっては丁寧に読み直してくれます。スプレッドシート上のやり取りで理解を深める人もいます。オンライン研修会の中でのグループワークや質疑応答で問題意識が向上する人もいます。仲間との対話で深まる人もいます。

 要するに、生徒や受講する人たちの「学び方」を講師が全部コントロールするのではなく、「学ぶ人たち」が好きなように学べる仕組みにしていけばよいのだと思います。「学ばない生徒・受講者」は出てきます。それはこれまでの授業・研修会でも同じと感じていますが、そこをもう少し引き上げる仕組みが「対話的な学び」の組み込み方だと思っています。私の研究意欲が高まります。

生まれる・生み出せる‥予感

【授業研究】少し前から新しいグループで対話を続けています。第1回、第2回はモヤモヤし続けていましたが、第3回になって少し見通しが立ってきました。

 不思議なことに、3~4年前の理論的な発見と、この2年半の私の実践は、この対話で見出しつつある動きにつながりそうです。とはいえ、これを共有するには、私が今以上に言語化し説明する必要があります。楽しい宿題をもらった感じです。

 古くからの人たちとのつながりの再開、新しい人たちとのつながりの始まり。色々なことが生まれそうです。生み出せる気もします。

NITSと国研の資料の違い

【授業研究】次の動画講義のテーマは「学習評価」。特に「主体的に学びに取り組む態度」についての解説です。このテーマは小中学校が先行したおかげで私は3年前にこのテーマでの講義を依頼されて、何カ所かで講義をしてきました。「ハンドブック」は「小・中学校編」も「高等学校編」もほとんど同じなので、気楽に資料の編集を始めました。

 ところが一部で以前の私が使っていた資料と「ハンドブック」の記載が異なっています。なぜ?とウロウロ。かなり時間をかけて調べていてようやく気が付きました。
   以前の講義の時に私は「ハンドブック」とともにNITS(NITS 独立行政法人教職員支援機構)の「動画教材」も参照していました。そこで動画講義用のpptはNITSの「動画教材」の動画に付属しているpdfを利用していたのでした。どちらも同じものだと思っていたのですが、一部異なっていました。まあ、大半はさほど問題はないのですが、この部分は大きな違いです。
 ハンドブックのp-5に対応するNITSの「動画教材(*1)」では標記の「評価に戸惑う生徒の声」の下に「他にも‥」〈見直すべき視点〉として2項目が表示されているのですが、これが「ハンドブック」では削除されています。しかし、私はこの2つはとても大事な指摘だと感じます。

・評価の結果が生徒の具体的な学習改善につながっていない
・教師が評価のための「記録」に労力を割かれて,指導に注力できない

 上段は「大学入試」などを目指す際の点数に示される「学力向上」につながらない生徒の学びの態度を課題に評価してはいけないという指摘のように見えます。下段は記録に時間がかかり過ぎて肝腎な授業等の指導に注力できないのは本末転倒だという指摘です。「働き方改革」や「教育の質低下」「教員の指導力低下」に関わる重要な指摘です。 
 それにも関わらず、「NITS=独立行政法人教職員支援機構」が指摘したことを、「文部科学省国立教育政策研究所」は削除した、と捉えることもできます。

 私はNITSの資料に基づいた「動画講義」を作成します。(笑)

(*1)「新学習指導要領に対応した学習評価(小・中学校編):新学習指導要領編 No33」
 及び「新学習指導要領に対応した学習評価(高等学校編):新学習指導要領編 No34」の関連資料。

新学習指導要領に対応した学習評価(小・中学校編):新学習指導要領編 No33|NITS 独立行政法人教職員支援機構

新学習指導要領に対応した学習評価(高等学校編):新学習指導要領編 No34|NITS 独立行政法人教職員支援機構

 

ようやく‥

【授業研究】毎月、月刊誌の連載原稿や講義動画を作成するために調べたり考えたりします。全てが新しいわけではなく、共通する理論を何度も解説することもあります。その1つが「PDCAサイクル」と「コルブの学習サイクル」です。

 昨日(9/9)は「主体的な学びの態度の評価」について講義するために改めて資料を確認していました。その中にもPDCAが出てきます。以下のように説明してあります

 Plan(指導計画等の作成)→Do(指導計画を踏まえた教育の実施)→Check(生徒の学習状況,指導計画等の評価)→Action(授業や指導計画等の改善)

 これを読むと「教師の意識の対象」は「指導計画(書)」「教育の実施(記録)」「生徒の学習状況(記録?)」「指導計画等の評価(計画書の見直し?)」「授業や指導計画書等の改善(書き直し?)」と、「先生たちの意識の対象」が「計画書(紙)」「生徒の様子(他者)」ばかりに向かっているように見えます。わずかに「教育の実施」はそれらとは異なる気がしますが、たぶん「予定通りに進んだか」「グループワークを実施できたか」などの評価のことを指しているように見えます。多くの場合、具体的活動の際の意識の対象は「モノ(紙)」や「相手(生徒の活動や結果を記録した紙)」に向かっているようです。

 これに対して「コルブの学習サイクル」の「意識の対象」は「自分自身」です。教師は「自分自身が何をやり、何を感じ、何を気づき、次はどうするのか」を意識することです。生徒も同様です。その意識の対象に「モノ」はあまり重要ではありません。

 工場でのモノづくりなら「生産数」「欠品率」などが大事な指標ですから意識がモノに向かっていて良い気がしますが、「授業」はそうではない気がします。特に私の「基本スキル・基本パターン」のように「技」を意識すると、この違いは顕著になります。技の本質は「意識の集中」なので、自らの「意識」を見つめることが必要です。生徒の活動も「学習目標(内容目標・態度目標)」に沿って「意識」をさせることが大事であり、生徒自身が自分の意識を「振り返る」ことが主体的な学びにつながります。

 要するに、PDCAサイクルは意識が「対象(相手・モノ)」に向かいがちで、「コルブの学習サイクル」は意識が「自分自身」に向かう、ことが本質的な違いだと言えそうです。私にとっては大きな気づきです。「技(スキル)」を前面に打ち出したことも大きな力になりました。スッキリしてきました。