ユニバーサルデザイン授業

【授業研究】依頼を受けて「ユニバーサルデザイン授業」の講義(オンライン用の講義動画)をすることになりました。色々なことを調べ直しました。同時に、私はADHDの生徒と出会い、担任をして、本を読みながらバックアップをし続けたことを思い出していました。その結果、学年で有名な「問題児」は、私が担任した2年間は1度も「問題」を起こしませんでした。

 成績も向上し、その高校からは初めて受験する上位の大学を4学科受験しました。結果は3学科合格。快挙でした。それから数年後、出会った彼は相変わらず「変わった人」でしたが、「きちんと仕事をしている立派な社会人」でした。この体験は私にとっては実に学びの多いものでした。その後に始めた「新しい高校物理授業」の中にも、最近提案している「基本スキル・基本パターン」の中にも、この時の学びが大きく効いています。同じクラスの生徒たちにも良い体験になったはずです。

 「ユニバーサルデザイン授業」や「インクルーシブ教育」に関わることは当該生徒の利益になるだけではなく、担当した教師と同じクラスの生徒にとっても、大きな学びになる事を改めて感じました。そんなことを盛り込んだ講義にしていこうと思います。

現役の頃に似ています

【授業研究】ほとんど出勤することなく、閉じ籠っている私ですが、夏休みが終わると慌ただしくなってきました。継続的に授業改善を支援している学校から、相談依頼をいただき、日程が埋まっていきます。

 以前はこの「オンライン会議(面接・相談)」のスケジュール調整はなかなか面倒でした。先方の希望日程を聞き、私の予定と確認しても決定するまでに何回かメールのやり取りが必要でした。現在は私の予定(予定の「ある」「なじ」だけがわかるカレンダー)をオープンにしているので、先方はこれを見て「〇月○日、△時から、お願いします」とメールしてくれます。私は「OKです」と返信して終了です。翌日の予定が入ることも日常的になってきました。

 この感覚は高校教諭の時の私の仕事に似ています。教科担当、担任等の仕事以外に「教育相談」の仕事があったので、生徒・保護者からはどんどん面接依頼が入る日常でした。他校の相談係や管理職からの相談を受けることもしばしば。そんな生活をしていたので、急に入ってくる相談依頼に対応するのは慣れています。むしろ、「閉じ籠り&オンライン中心」の生活はこのような仕事に向いています。「昔取った杵柄」の気分です。たくさんの相談をしてくださる現場の先生たちに感謝感謝です。

新学期を感じます

【授業研究】このところ、私は「出勤なし」の毎日です。出張はたまにはありますが、ほとんどの仕事はオンラインです。夏休みはいくつかの対面の研修会講師を務めましたが大半はオンラインでした。

 それでも9月になると、先生たちかのメールが増えます。個別の相談も増加します。「ああ、2学期が始まったんだなあ」と感じます。これはなかなか楽しい感覚です。9月から始まる新しい挑戦もあります。部屋の片付けも終わったので、何となく新鮮な気持ちになっています。ありがたいことです。

私がやりたいことは?

【授業研究】ユングが落ち込むと自宅だったか、別荘だったかに閉じ籠って、家を作っていたような‥。(怪しい記憶ですが‥勝手に「実物大の箱庭療法」だと解釈しています(笑))

 私にも似たようなことが起きていました。「基本スキル・基本パターン理論」を発想した時は、「私の授業はなぜ再現されないか」を考え続けていました。それは乗り越えたつもりなのですが、最近のモヤモヤは、もう少し異なっています。

 この理論を基に多くの個人や学校に試してもらっています。そこそこの成果はあげているのですが、どうも他の理論家や実践者の皆さんとは向かっている方向が違う気がしています。「何が違うのだろうか?」‥。片付けながら感じていたことは、「空手指導者として成果をあげていた頃に似ている」ということです。

 大学空手部の監督でしたから「強いチームをつくる」「大学対抗戦で優勝する」を目標にするのは当然でした。それを目指し、おおむね達成し続けるようになったころに、OB会が目指していることと、私が目指していることは「どうやら違う」ということが明確になってきました。授業改善でも似たようなことが起きてきています。その違いが見えてきた気がします。

 

片付けあるある

【日常の記録】夏バテ気味で活動力が低下。原稿も行き詰ったので、再構成をしようかと目次から見直し。気分転換にと、部屋の片づけを始めたら、足の踏み場もなくなるほどの大混乱。まあ、「片付けあるある」ですが‥。

 これはまずいと昨夜は拍車をかけて奮闘。おかげで睡眠リズムが狂うという悪循環。何をやっているのやら‥と、いささか落ち込みます。とりあえず、仕事ができる程度には片付いたので、締切が近づいている仕事から始めます。(-_-;)

ヒヤリ

【日常の記録】どうせまた、インチキなメールだろうと思ったのですが、ロゴやアドレスは正式のもののように見えます。念のために、利用料金確認で使うサイトにログインしようとすると「リセットされました」の表示。これはまずい。
 同じクレジットカード会社で法人カードも作っているので、そちらに侵入されると大事件になります。早速、カード会社に電話。緊急時は24時間受け付けてくれます。調べてもらったところ「確かに不正アクセスがあったようです。そのため自動的にシャットダウンし、使えなくなっています」とのこと。
 「不正な買い物があったということ?」「いいえ、それはありません」「このサイトに入って買い物できないなら、何をするの?」「ポイントを取るという不正が時々あります」などとやりとり。実際にはその前段階で拒否してくれたので、実害はありませんでした。

 ヒヤリとしましたが、カード会社の丁寧な対応に安心できました。ずいぶん前のことですが、いきなりクレジット会社から「〇〇地域のお店で買い物されましたか?」と電話をもらったことがありました。「いいえ」と答えると、「不正利用がありました」とのこと。驚いて詳しく尋ねると、「特定の店で、フィッシング詐欺のような使い方が検出されたので、疑わしい利用について確認しています」とのこと。この時は、念のためにとカードを切り替えました。

 この時のことも思い出しながら、クレジット会社の対応は大したものだと改めて感じました。

同じ動画でも反応が異なる

【授業研究】あまりやらないことなのですが、昨夜(9/2)のオンライン講座では、他の講座で用いた講義動画をそのまま使いました。すると、中身は大きく異なりました。質問の数と質、議論の深まり方‥様々な違いを感じさせられました。

 元々は昨夜の講座では、参加者の授業動画を基に話し合う予定でした。しかし、私の帯状疱疹でスタートがずれてしまったために、夏休みとぶつかってしまい、授業撮影ができませんでした。そこで少し前に別の講座用に作成した講義動画がテーマに合いそうだと感じて、利用することにしました。全く同じ講義動画を転用するのは私にとっては珍しいことです。初めてかも‥。

 結果は質問の数と質、議論の深まり方‥いずれも大きく異なるものでした。要因には色々な心当たりがあります。ざっと以下です。
・連続講座なのでメンバー同士がある程度知り合っている。
・メンバーはオンライン講座に慣れている。
・メンバーと私も相互にかなり親しんでいる。
スプレッドシートではなくKOKOというツールを用いた。
・KOKOを用いることで進行方法も変化している。
 (もう1つの講座ではスプレッドシートを利用した)

 上記で着目したいのはKOKOというツールです。まだ本格的発売前のオンラインツールですが、私が開発に関わっているので、関係各所で無料で提供して実験的な使用を始めています。これを用いると講義動画に対する質疑応答が手軽でわかりやすいという利点があります。
 昨日の方法は「講義をKOKOにインストールする」「メンバーはKOKOの上で講義を視聴して質問等を書き込む」「事前に質問への回答は小林が書き込む」「当日は質問等のコメントが出ている箇所の動画を瞬時に再生しつつ、回答や議論をしていく」‥などでした。この進め方はもっとブラッシュアップする必要は感じています。

 このKOKOは通常の教科授業でも使えると確信しています。それは先生の講義動画をKOKOにインストールして、授業中に生徒に各自の端末で見てもらい、「わかった」「わからない」「質問」などのタグ付けをしたうえで、授業内で質疑応答やグループ内での話し合いをさせる方法です。今回の体験は、このKOKOを用いた教科授業の効果を期待させるものになりました。楽しみです。