生徒会の役員との楽しい打合せ

【授業研究】来月大同高校の文化祭で生徒向け講演会講師を担当します。昨日は生徒会役員の皆さんとその打合せでした。すでに先生たちが授業改善に踏み出しています。生徒たちも感じています。冒頭でそのことは確認できたので、以下のことを質問してみました。

「なんで変えるのか知ってる?」
「今の学校システムっていつできたと思う?」
「当初の日本の学校教育の大目的は何だったと思う?」
「その目的に向けた取り組みは成功?失敗?」

役員さんたちが答えられるものもありましたが、「???」と黙ってしまう場面もたくさんありました。そこでテーマはそのあたりにしようということになりました。更に形式についても話し合いました。

 生徒たちは各クラスの教室でZoomで参加します。私が別室で1人で話すのもつまらないので生徒会役員の人に何人か一緒に参加してもらい質問を受けながら話をしようと考えていました。すると「役員だけだとつまらないと思います。部活のリーダーとか、何かでみんなに人気のある人とか、色々な人を出した方が良いと思います」という意見が出てきました。

 これは面白そうなので人選は役員に任せることにしました。そんな感じで約1時間の打ち合わせは楽しく終了しました。本番が楽しみになってきました。

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多様な仕事が続きます

【授業研究】いつの間にかスケジュールがにぎやかになってきました。3,4月の予定表が真っ白だった時とは大きな違いです。

 今週は月火と名古屋に出かけて対面の学校支援をします。火曜の夜は戻ってきてオンライン連続講座の1回目です。水曜日は抱えている原稿の仕上げに1日閉じ籠ります。木曜日は昼間と夜にオンライン研修会が1つずつ入っています。金曜日は静岡県の高校に出かけて対面の指導をします。土曜日はオンラインの講座を担当します。一時はゼロになった対面での研修会もだいぶ戻ってきました。

 形式も多様ですが、内容も多様です。継続して支援している学校では相談を受ける内容がどんどん多様で深い話になっていきます。現場の先生たちと情報交換をし、一緒に考えて行く楽しみが膨らみます。初めていく学校では全体研修とともに、コアチームと今後の戦略を話し合います。オンラインは全てが異なるテーマ、異なるニードを持った参加者の皆さんです。

 これらの準備もなかなか複雑です。今週分の資料や動画はすでに全部作成し送ってありますが、準備はなかなか大変でした。来週、再来週の教材づくりは今週上記の講師の合間を縫って行うことになります。

 でも私はこういう風に新しいことを考えたり工夫して作るのは大好きです。忙しいけど楽しい1週間になりそうです。

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動画作成うまくなったかな?

【授業研究】オンライン研修会のために事前視聴用動画を作成することが続いています。視聴する人のことを考えると15分間に収めようとしています。長くなる時は15分×2本にしています。実際にはこれがなかなか難しく、しばしば時間がかなり長くなってしまいます。

 それを修正するためにスライドごとに吹込みを修正します。時には全体をやり直します。この作業に凝りだすとかなりの時間を奪われることもあります。この作業が最近早くなりました。あまり修正作業に時間がかからなくなってきました。

 「話す」ことももスキル(技・技術)です。繰り返し練習することでうまくなります。振り返って見ると動画作成が増えたのは6月くらいからですから、3ヶ月程度続けたことで効果が出てきたことになります。武道の世界では「3日、3ヶ月、3年」とよく言われます。技の向上の質的な転換が起きるポイントです。これも3ヶ月だと、妙に納得しています。

 うまくなったと感じると同時に、あまり疲れなくなってきました。スキルが身に付いてくるのと同時に「身体が慣れてきた」ともいえるようです。今も抱えている動画作成があるのですが、以前よりも積極的にやる気になります。改めて「練習の効果」を感じます。

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ハードな1日

【授業研究】本来は今週の後半は鹿児島修学館中学・高校に伺う予定でした。しかし、コロナ禍のために今回もリアルは断念。オンラインで色々なことをしました。昨日(9/11金)は個別相談を受ける日でした。最終日だったせいか、希望する人が徐々に増えてしまい、最終的には1時間目から6時間めまでびっしり入ってしまいました。

 その上、私がスケジュール調整のミスをしたために昼休みには他の学校の先生とオンラインの打ち合わせが入りました。結局、8:40~15:05まで机に向かい続けていることになりました。ランチの時間を慌てるのは久しぶりの事でした。

 この個別相談は私にとっては実に楽しい内容です。事前に質問の内容をメールしてくれる人もありますが、そうではない人もいます。従って、おおむねその場でいくつかの質問をしてもらって、アドバイスしたり、一緒に考えて行きます。こういうことが私は大好きだと改めて感じました。

 夜は、フランスの日本語教師の皆さんとオンライン研修会。2時間超の時間をかけてアクションラーニングの指導をしました。昨夜は大学の授業を通して開発していたワークシートを使う方法。コーチがいなくてもおおむねセッションが進行できる方法を改めて確認することができました。

 結局、昨日は8時間以上オンラインをしていたことになります。さすがに疲れましたが、楽しい1日でした。

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オンラインが昔の交流を回復させる?

【授業研究】継続支援している複数の学校にコロナ禍で行けないことが続いています。しかし、予定していた何日間かの予定は空いていますから指導は予定通りにしています。オンラインで全体研修会を行い、個別相談会や教科会などもオンラインで参加して相談を聞いたり、アドバイスをします。

 学校によっては面談の日程が決まるとプライベートな内容でなければ相談者の了解を得て他のメンバーが参加できるようにしています。最近は「動画記録をあとで見たい人が見られるようにしよう」という声も出ています。

 これはとても興味深い動きです。私が若いころは‥校内で教員が飲酒しても問題がなかったし、飲酒運転の取り締まりも緩やかだったころ‥(若い人には信じられない事かもしれませんね、そんな時代もあったのです)‥は、センパイ教員たちと若い先生たちが夜中まで語り合ったものです。

 終電もなくなり、運転もできないほど酔っぱらうと学校に戻ります。当時は機械警備ではなく宿直の警備員が学校に泊まっていました。その人に電話をして玄関を開けてもらい保健室のベッド寝ることもしばしばでした。もちろん酒とつまみを買って再び校内で飲みます。‥今なら、懲戒処分になりますね。

 そんな生活のお陰で先生たち同士が語り合う場がたくさんありました。センパイから教えてもらうことも多々ありました。私もずいぶんと鍛えられたものでした。しかし、飲酒運転の取り締まりが厳しくなり、校内での飲酒なんてもってのほかになり、職員の宿泊旅行もなくなり、歓送迎会も入学式・卒業式にかこつけた飲み会もなくなりました。コロナ禍がさらに拍車をかけました。

 今私が始めていることは、この動きを変えることができるかもしれません。空き時間にオンラインで話しができます。私は自宅から、参加する先生たちは教科の部屋や職員室から。夜や土日なら自宅から。学校外の人たちも交えてできるかもしれません。

 大都市で行われるイベントに交通費と宿泊費と多大な移動時間をかけて参加する必要もなくなりました。オンラインで講師の話を聞き、メンバー同士で語り合い、終わればオフラインにすれば自分の時間です。イベント終了後のパーティーで高校の先生たちを接待して学生募集・商品版売に繋げたかった大学や教育産業は困っているかもしれませんが、参加する教員側は目的以外の時間を束縛されなくなりました。

 こうして先生たちが「目的とする例えば授業改善等に関わる情報交換」だけわ目指してオンラインで交流できるようになると、昔のように先輩後輩の交流が広がるかもしれません。私がやり始めていることは、それらを広げるきっかけになるのかもしれません。 

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「発問」と「質問」

【授業研究】以前から「発問」と「質問」の違いについて質問をいただき、色々な回答をしたり意見を言ってきました。私は「発問」は「誘導的な質問」と理解しています。つまり、先生にはあらかじめ生徒たちにたどり着いて欲しい「解答」があるということです。

 このこと自体に良い悪いはないのですが、無理やり正解に誘導しようとするあまり生徒たちの意見を捻じ曲げたり、否定したりすることはやめるべきだと考えていました。そんな私に大きなヒントになるコメントをある研修会後のリフレクションとしていただきました。

その研修会は「質問力トレーニング」でした。
新しく作った方法で先生たちの質問力を短時間で
向上させることを狙いとしたトレーニング・システムを作りました。
そのシステムの初お披露目でした。
2時間のトレーニングでかなりの成果が出ました。
そのリフレクションの中にあったAさんのコメントです。

 『発問と質問の違い』
聴くということを大事にするからこそ、
”質問”が生まれるのだと感じた。
この点が予め、
たずねることを決めている”発問”との違いではないか。
授業の中で、予め決めておく発問では、
子ども達の発言を聴いているようで
実は聴けていないのではないだろうかと感じた。
やはり”発問”ではなく、”質問”が大事!(引用終了)

私は良い質問を出すために必要なのは、
「良く聴く」ことだと強調しています。
良く聴いて感じたこと、ひっかかったことを、
質問に変えるべきだとアドバイスします。

これが臨機応変な、その場にフィットした質問につながります。
前もって練り上げて用意した「発問」では
それができにくいというとです。
「発問」を使う時には留意すべきことなのだろうと思います。

これは大きな発見です。
とてもうれしいリフレクションをいただきました。
Aさんに感謝です。

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「講義を聴くのが目的だった」

【授業研究】最近の私の研修会講師の仕事は半分以上がオンラインになってきました。そのオンラインで鍛えた方法は対面型の研修会でも使えます。

 少し先に初めて伺う公立学校と
メール・電話・Zoomで打ち合わせをしました。
「組織的な授業改善を始めたい」
「すでに取り組んでいる教員もいる」
「リードする組織は存在しない」
「今年度中には動き出したい」‥
などの状況を聞いて、私は以下の手順を提案しました。

・今回は全体研修会とコアチームの打ちあわせをする。
・それまでのコアチームのメンバーを選出して欲しい。
・当日は全体会1時間、コアチームとの打合せ1時間にする。
・それより前に学校に行き「普段の授業」を1~2コマ見学する。

 こうなると問題は1時間に短縮した全体会の持ち方です。
ここでオンライン研修会で使い始めたテクニックが使えます。
約20分間の「事前視聴用動画」を事前に送り、
当日までの間に視聴し、
感想・質問をスプレッドシートに記入してもらい、
当日は「質疑応答」を中心にすることにしました。
「リフレクション」も終了後に
スプレッドシートに記入してもらうことにしました。
ここで新たに出てきた質問には、
「回答動画」で回答します。

 これに伴う動画作成等の作業はいささか面倒ですが、
だいぶ慣れてきたので私にとっては
さほどの負担できなくなってきました。

その「事前視聴用動画」等をお送りすると
校長先生からすぐに返事をいただきました。
それはとてもうれしいものでした。

「本校での過去の講師招請の研修と異なり、
研修の在り方が問い直されていると感じております」

この「研修の在り方」が問い直されている、
にどきりとします。
その内容がいかに示されます。

「既存の研修は、
結果的には講義を聞く事が目的になってしまい、
各自で活用していきましょうで、
終わってしまう傾向がありました。
目的はその内容を活かすことにあり、
その目的を達成するための
手段を構築した上での研修講義であるべき、
という原点に立ち戻らせていただいた感があります」

実にうれしい分析です。
先生たちが「講義を聴くことを目的化」していたのと同様に、
講師側も「講義をすることを目的化」
している部分もあったかもしれません。
講義はそれなりに大変ですし、
注目してもらえることは楽しいことだからです。
「承認欲求」が満たされます。
講師がこの楽しみを捨てることも求められている気がします。

私は高校物理授業改善を進めた時に、
「延々講義をして生徒に注目される」
「初見の入試問題をスラスラ板書して解いて見せる」
などの楽しみをやめました。
それよりも生徒の「主体的・対話的な学び」を見る方が、
楽しかったし、成績も向上するからでした。
この経験が研修会であっさり「講義をやめる」ことに、
つながっています。

オンラインが研修会が広がり、講師のスキルも向上することで、
校内研修会の質が向上する、授業改善も進む‥となりたいものです。

 

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