オンラインが昔の交流を回復させる?

【授業研究】継続支援している複数の学校にコロナ禍で行けないことが続いています。しかし、予定していた何日間かの予定は空いていますから指導は予定通りにしています。オンラインで全体研修会を行い、個別相談会や教科会などもオンラインで参加して相談を聞いたり、アドバイスをします。

 学校によっては面談の日程が決まるとプライベートな内容でなければ相談者の了解を得て他のメンバーが参加できるようにしています。最近は「動画記録をあとで見たい人が見られるようにしよう」という声も出ています。

 これはとても興味深い動きです。私が若いころは‥校内で教員が飲酒しても問題がなかったし、飲酒運転の取り締まりも緩やかだったころ‥(若い人には信じられない事かもしれませんね、そんな時代もあったのです)‥は、センパイ教員たちと若い先生たちが夜中まで語り合ったものです。

 終電もなくなり、運転もできないほど酔っぱらうと学校に戻ります。当時は機械警備ではなく宿直の警備員が学校に泊まっていました。その人に電話をして玄関を開けてもらい保健室のベッド寝ることもしばしばでした。もちろん酒とつまみを買って再び校内で飲みます。‥今なら、懲戒処分になりますね。

 そんな生活のお陰で先生たち同士が語り合う場がたくさんありました。センパイから教えてもらうことも多々ありました。私もずいぶんと鍛えられたものでした。しかし、飲酒運転の取り締まりが厳しくなり、校内での飲酒なんてもってのほかになり、職員の宿泊旅行もなくなり、歓送迎会も入学式・卒業式にかこつけた飲み会もなくなりました。コロナ禍がさらに拍車をかけました。

 今私が始めていることは、この動きを変えることができるかもしれません。空き時間にオンラインで話しができます。私は自宅から、参加する先生たちは教科の部屋や職員室から。夜や土日なら自宅から。学校外の人たちも交えてできるかもしれません。

 大都市で行われるイベントに交通費と宿泊費と多大な移動時間をかけて参加する必要もなくなりました。オンラインで講師の話を聞き、メンバー同士で語り合い、終わればオフラインにすれば自分の時間です。イベント終了後のパーティーで高校の先生たちを接待して学生募集・商品版売に繋げたかった大学や教育産業は困っているかもしれませんが、参加する教員側は目的以外の時間を束縛されなくなりました。

 こうして先生たちが「目的とする例えば授業改善等に関わる情報交換」だけわ目指してオンラインで交流できるようになると、昔のように先輩後輩の交流が広がるかもしれません。私がやり始めていることは、それらを広げるきっかけになるのかもしれません。 

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