打ち合わせと準備が錯綜‥

【授業研究】8月後半から学校は再開され、平常に近い形で授業が進み始めたようです。それに伴って研修会の依頼が増えてきました。その内容が以前よりも多様性が大きくなってきました。

 オンラインで実施する場合と対面で行う場合があります。対面でやる場合にも一部分はオンラインで使い始めた方法を取り入れることがあります。講義時間短縮のために講義部分は事前視聴動画を作成して配信しることもあります。フレクションカードを手書きではなくオンライン上のスプレッドシートを使うこともあります。そして何より各学校の状況によって何をテーマにするかも様々です。

 それらを決めるための打ち合わせは大半がZoomです。これはとても便利になりました。詳細を決めることができます。問題は‥打ち合わせが多くて、資料を作るときに混乱することです。そのために最近はこまめにメモをしているのですがそれでもわからなくなることもあります。やむなく、打ち合わせ動画の記録を見直すこともあります。

 効率が悪い気がします。どうしたものか‥悩みます。

※秋から始まるオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「Find!アクティブラーナー社」はこちら→https://find-activelearning.com/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

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◎お問い合わせ、研修会講師等のご依頼はこちらへとうぞ。
  →akikb2★hotmail.com ★をアットマークに替えてください。

うれしいメールで気づいたこと

【授業研究】ある方からのメールに以下のように書いてありました。
「最近の活動・アクションはすごいですね。
 今年の初めとはステージが変わりましたね」

 確かに‥。実はこの4月からどんな仕事をするかは1年くらい前から色々なことを考えていました。楽しそうなお誘いもいただいていました。でも、結局のところ「フリーの授業改善アドバイザー」で行くことに決めました。

 そして、思いがけないコロナ禍で大混乱になりました。これに対しても私はさほど積極的な対応をしていたわけではありませんでした。「キャンセルです」と言われれば受け入れ、何の対応もしませんでした。そのうち「オンラインでやって欲しい」と言われたから、それに対応しました。

 別の方から最近「小林さんはオンラインに対応したの早かったですよね~」と言われましたが、数か所からの依頼があったので動いただけです。偶々、Zoomなどを使ったオンライン研修会には数年前からの体験がありました。2つ3つとオンイランに対応すると、次々にオンラインの依頼が続きました。雑誌にも書きました。

 秋からは複数の「オンラインの連続講座」が始まります。これを外から眺めていたら「あっという間に、違うことをやっている」と見えるのでしょう。しかし、「ステージを変えよう」などという意識はなく、依頼に応えているだけです。

 高校物理授業改善も同様でした。「成績をあげろ」「選択者数を増やせ」と言われたから、「どうしたものか」と考え始めました。講義を「聴いているだけでは眠い」と生徒が言うから「説明をやめよう」としました。すると生徒は「説明ゼロは無理」「パワポの説明は好き」というので短時間のパワポ説明は残しました。

 ある意味では私はいつも「受動的」なのだという気もします。よく言えば「客観的な状況を受容しながら、変化していくことを嫌がらない」ことが私の強みなのかもしれません。グラットンの言う「変身資産」とはこういうことなのかもしれません。

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オンライン連続講座のスタート

【授業研究】秋から始まるいくつかのオンライン連続講座の皮切りが昨夜の「みんなのオンライン職員室」主催の「小林昭文ALラボ」の体験会でした。20名の定員をはるかに超えて30名以上の方がご参加でした。北海道から鹿児島までの方がいたのがオンラインならではでした。うれしいことが2つありました。

 1つは穏やかでアットホームな話し合いかできたことです。イベントに行くと音楽や映像やハイテンションな司会で盛り上がります。誰かが話し終わるたびに盛大な拍手。そしてエンディングも音楽や映像のラッシュ。更にそのあとは懇親会、二次会、三次会‥。本来のテーマであるはずの「授業改善」についてゆっくりと語りあうことができないのが嫌でした。

 昨夜のオンライン体験会では拍手や大声や音楽や動画はありません。私の構想説明とブレイクアウトルームで感想を共有し、メインルームで更に感想の共有と質疑応答と淡々と続きます。でも、皆さんが笑顔でアットホームな雰囲気が流れて行きます。15分の予定が60分近くになってしまった「放課後タイム」でも、たぶん誰もお酒を飲みことなく参加していたと思います。私はこういう会の方が好きです。

 2つ目は私の「新説」について多くの賛同をいただけたことです。中には私の著作を画面で見せながら「今の話はどれに書いてあるのですか?」という質問もありましたが、「書いてありません。これから雑誌に連載し単行本で出します」と回答しました。「それがこの講座で聞けるのは楽しみ」との声もありました。うれしい限りです。

 その「新説」についても「初めて聞いたけど、なるほどと思える体験がある」「モヤモヤしていた現象だったけど、言葉にしてもらえてスッキリした」などの感想もいただきました。うれしいことです。これから書く原稿に自信を持つことができました。

 今月中旬にはもっと大きな人数になるらしい「Find!アクティブラーナー社」のオンライン講座があります。10月からは3つのオンライン連続講座が並行して動き出します。その他にも、新しい企画が進みつつあります。色々なアイデアが生まれ、少しずつ具体化していきます。

 私にとっては「1人で籠る理論的研究の時間(実体も思考も1人)」「オンラインで理論的な講義をしたり、質疑応答を通して現場の問題解決のアドバイスをする時間(実体は1人だけど思考は他者との対話と交流)」「現場に出かけて観察して気づきを持ち帰る時間(実態も思考も現場との交流)」という多様な学びの場ができることになります。大学を退職したこと、コロナ禍で時代が一気に進んだこと‥色々なことが重なって、「次のステップ」が始まることを感じます。

 昨夜参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

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中学校の校内研修会に参加

【授業研究】逗子市教育委員会のアドバイザーとしての仕事もコロナ禍で止まっていましたが、ようやく動き始めました。昨日伺ったC中学校は昨年度に続いて「総合的な学習の時間」を研究テーマにして取り組んでいます。

 私の役割はその研究会に参加して「講評」をすることです。今年度のテーマは「総学」と教科授業のつながりをつけるということも含まれているので、少し早めに行って「普段の授業」も見学しました。

 実はこの「講評」という役割りはなかなかビミョーで難しいのです。色々なイベントで指導主事の方がこの役割で最後に発言するのですが、おおむね「面白くありません」。「当たり障りないこと」を話すか、事前に用意してきた「文科省教育委員会の動きの紹介」で、「今見ていた先生たちの研究内容」にはさほど言及しません。

 そこで私は「原稿は用意しない」で行くことにしました。その場で見聞きしたことを基に「気づいたこと・アドバイスしたいこと」を「ミニ講義」にすることにしました。こういう時は「KP法」が役に立ちます。

 研究会までの間に管理職や研究主任と話しているうちに「理論的な情報提供が役に立ちそう」と気が付いたのでA3用紙10枚とマジックインキ3色を用意してもらって書き始めます。研究会の中での皆さんのやり取り、チームごとの話し合い内容の発表などを聞きながら用紙に書き足していきます。

 私の出番までに用意したKPの用紙は6枚。「習得・活用・探究(総合)」に関する理論的な説明が4枚、各教科からの「発表に対するアドバイス」と「授業見学で気が付いたこと」が合わせて1枚、キャリア教育の視点で役立つ「深める・広げる技法」の紹介が1枚です。持ち時間は20分間。結果は大好評」

 「この用紙を撮影してよいですか?」と数人の先生が押し掛けてきたので「学校として画像データで保管して皆さんにシェアしてください。私にも送ってください」とお願いしました。他にも「モヤモヤしていたことがすっきりした」「もっと詳しく聞きたい」等々の声もたくさんいただきました。私の役割は果たせたようです。

 こういう「出たとこ勝負」は大好きです。アタマがさえます。集中力も上がります。こういう現場にいて見聞きしたこと、感じたことを基に講義をするということもオンラインではできないことのひとつです。

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色々な学校に勤務している気分

【授業研究】大学を退職して5か月が過ぎました。最近、高校教員として勤務していた時と似たような気分になって、楽しんでいることを感じます。実態は閉じ籠り生活に近いにも関わらず‥です。

 高校教員の時は毎日、色々な相談を受けていました。「教育相談係」でしたから生徒からの相談は当然のこととして、担任・学年主任・保健室の先生・保護者、時には管理職などともやりとりします。問題によっては精神科医・カウンセラー・弁護士・警察なども連絡します。外部機関との相談には個人的なネットワークが役に立ちました。

 一時期、県全体の教育相談に関する組織の事務局長をしていたので他の学校からの相談も頻繁に入りました。他校の教育相談係からはもとより、管理職から職員の問題に関する相談もしばしば入りました。

 これらのことに対応できた理由のひとつが「授業改善の成功」でした。授業準備に要する時間はとても少なくなり、授業そのものもストレスではなく楽しみになっていたので、突然入ってくる電話やメールに余裕をもって対応できていました。

 最近は複数の学校の授業改善に関わっています。新しく依頼を受けて始め方などを相談することも増えました。現場の先生たちから個人的な相談もZoomで頻繁に受けています。委員会や教科会に私だけがオンラインで参加するのも、最近は日常的になってきました。

 そこで必要になるのは「教科授業の力」だけではありません。いわゆる生徒指導の知識や教育相談(カウンセリング)やキャリア教育(進路指導)や生徒募集や経営に関わる知識も必要になります。公立高校で多様な学校に勤務してきたことが役立ちます。

 大学に勤務していたころはいわば「授業だけ」が私の担当でした。進路指導は「キャリアセンター」、個人的な相談は「相談室」、授業改善に関しては「専門チーム」、学生募集は「入試センター」‥と見事な縦割り組織。「よそもの」が口出しをすることに対しては高い壁を感じていました。

 そのことが私のストレスになっているという自覚はありませんでした。ただ、退職して上記のように生活が変化して、色々な学校の「現場」の首を突っ込ませてもらうことが増えると、実に「楽しい」のです。自分の力を必要としてくれるところで活動できるのはとても楽しいことです。

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質問力トレーニング初お披露目

【授業研究】この2ヶ月くらいかけて一緒に学ぶ仲間とともに作ってきた「質問力トレーニング」を某教育センターの指導主事の皆さんの研修会に使いました。約30名の方に2時間のオンライン研修会を実施しました。

 皆さんのPCにwebカメラがついていないので、1台のPCを大画面に接続してその前に数人の人たちがいるという、いささか変則的なオンライン研修会です。それでもZoom上でデモンストレーションをやったり、各グループでワークをやったりしながら進めることができました。

 対面でのワークなら、それぞれのグループに行って声をかけることができるのですが、オンラインではそれができません。そのもどかしさはありますが、1時間半くらいのところで、多くの人たちが「意識的に取組む」ことを理解してくれ始めました。

 さらにその次の段階の「クリティカルフレンド」にもチャレンジ。質問だけで20分間程度で、「問題解決ができる」ということを体験してもらいました。2週間後に2回目を実施します。これで「アクションラーニング」の一歩手前までを積み上げることができます。

 「アクションラーニング」はとても強力な武器なのですが、学ぶのに時間がかかります。指導者の力量にも左右されます。この問題があるので、なかなか高校以下に持ち込めないという壁がありました。ようやくこれを乗り越えられそうです。

 先生たちの授業力向上の基礎練習や、生徒たちにグループワークの基礎練習としても使えますし、「総合的な探究の時間」や「課題学習」の問題を解決することもできそうです。応用範囲が広がります。楽しみです。

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先生たちの実践が進む進む

【授業研究】三重県津田学園に継続的な授業改善の支援をしています。今月もコロナ禍のおかげで出かけることができなくなってしまいました。やむなくオンラインで全体研修会と個別の質問対応をしています。

 何回もオンラインでやっているとお互いにうまくなってきました。小学校・中学校(6年制)・高校の3つの学校のある学園ですが、最近、小学校の先生たちの動きが進んできたことに驚いています。

 オンラインの個別相談をプライベートな問題でなければグループにしてくれています。同学年担当の先生たちや似た教科担当の先生たちなどのグループです。事前にスプレッドシートに質問を書き込むことにしてくれたので、私も事前にそれを読み、更に質問を書き込んだり、意見やアドバイスを書きこんでいます。

 従って、当日のオンライン面談では実に具体的な問題に切り込んでいくことができます。小学校に勤務したことのない私ですが、私の経験や知識や実践から編み出してきた理論はかなり役立ちます。

 それ以上に、それぞれの先生たちが直面している問題は授業改善や生徒指導上の「新しい問題」と言えそうです。計画している単行本に具体的な事例としてたくさん紹介できそうです。

 大学の授業がなくなり継続的な指導をすることができるようになり、更にオンラインで移動時間なく現場の声を簡単に聴けるようになったことが、私のやりたかったことを実現させてくれそうです。今日も1日閉じ籠りですが、オンライン研修会やオンライン打ち合わせがいくつも入っています。 

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