【授業研究】Bさんとのメールでの対話の中で私が気になったことをとりあげます。
〈3 生徒から相談を受けたことがない先生は案外多い?〉
Bさんのメールの部分です。
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◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。
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◎このあたりの理論的土台はこちらを参考にしてください。
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【授業研究】うれしいコメントを2つ続けてもらいました。1つは大学の1年生向け「基礎ゼミ」のSA(スチューデント・アシスタント)からです。彼女は去年私のクラスにいて基礎ゼミを受けていました。SAになりたいと希望してなってくれました。
1年生の面接では心理学に興味があるというので私の「アクティブラーニング入門」と「アクティブラーニングを支えるカウンセリング24の基本スキル」の2冊をプレゼントしました。
今日の打ち合わせのあと突然、「そうだ。先生の本って他の分野の人にも読まれているのですよね」と言い出しました。「え?なんの話?」「私がアクティブラーニングの本を読んでいたら、『その本書いた人の本私も読んだ。カウンセリングの本、いい本だったよ』と言ってくれたんですよ。カウンセリングとは関係なさそうなビジネスの人なんですけどね」‥。うれしい話です。
もう一つは、ブログを読んでくれた方からのメールです。最近の私の記事が役に立ったという話とともに「‥24の基本スキル」を何度も読んでいます。と書いてありました。更には「この本を基にしたロールプレイなどの演習講座をやって欲しいくらいです」とも書いてありました。これもうれしいことです。
同じ日に、続けて同じ本についてもポジティブなコメントをもらえるのは珍しいことです。
◎その本はこれです。
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【授業研究】大学教授としての生活が6年目になります。3年契約の2回目が終わりますし、年度途中で67歳になります。たぶん最後の1年になります。ひとつの区切りにはなりますが、淡々とやるべきことを続けていくだけです。1年後の今日はどんなご挨拶ができるか楽しみです。
高校教師を定年退職した時(2013年3月)、再任用はしないことを決めたのは前年8月に行われた県教委の説明会の翌日でした。大半の先生たちが再任用を希望していましたから「やりません」と伝えた時の校長の驚きは今思い出しても滑稽なほどでした。
その後は色々なお仕事のお誘いをいただいたのですが、その話が立ち消えになったり、条件が合わなくてお断りしたり‥このままでは、仕事がなくなるかな‥と思う時期もありました。秋になって、河合塾から声をかけてもらい、大学院の講師のお話もいただきほっとしました。
退職間際になると、私立高校から物理の教員としてのお誘いを複数いただきましたが、すでに予定が埋まっていてお断りすることになりました。これは今思い出しても申し訳なかったと思っています。定年退職して1ヶ月ほどしてから産業能率大学教授のお話をいただき大変驚きました。翌年(2014年)4月から大学の仕事を始めて、6年目を迎えたというわけです。
その一方で今日は大学入学式です。明日は新入生向けのガイダンス。今週末は新入生オリエンテーション・キャンプとあわただしい大学新年度が始まります。色々な意味で楽しみな1年間が始まります。
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【授業研究】昨日の記事の中で、Aさんのクラスで上位層が向上しているのに下位層が停滞している現象に対して、私は以下のように書きました。
「普通はこの種の授業ではまず「下位層の成績向上」が実現します。その理由は下位層はこれまで1人でやっていたのでわからないことを乗り越えられないでいた。その積み重ねで自信喪失、意欲低下などが起きていたと考えられます」。この生徒たちが「みんなで協力する」授業になるとこれまで1人では乗り越えることができなかった壁を乗り越えることができるので、成績が向上します。
下位層では点数の向上は簡単に起きます。それまで100点満点の0~30点くらいに留まっていた点数が30~50点くらいに跳ね上がるのは簡単なことだからです。これにより全体の平均点の向上が起きることになるからです。
Aさんの事例ではこの下位層の向上が現象せずに上位層の向上だけが起きていたように見えていました。これは少し不思議な事だったのですが、Aさんのメールの返事からその背景がわかりました。
「この学年の成績は最初は下位層が上がっていました。定期テストの平均点が70点超えるほどでした。しかし、続けていくうちに、下位層がまた戻ってしまいました」
つまり私が「普通は下位層の向上が現象する」と書いていたことは「やはり」起きていたということです。これは予想通りだったのですが、問題はなぜ「下位層がまだ戻ってしまったか」です。Aさんは次のように続けます。
「下位層の脱落は、2年目になってからだと記憶しています。1年目は成績についてあまり厳しいルールもなく生徒たちはのんびりしていました。しかし、2年目になり大学受験が近づいてきて成績をあげなくてはならないというプレッシャーが発生してきたころから下位層の脱落が起きてきた気がします」
「毎時間の確認テストもこの2年目から始めました。私自身も成績を上げる必要を強く感じていたからです。今、考えてみるとそのことがまずかったのかもしれません」
要するに授業者にも「成績を上げなくてはならない」というプレッシャーがかかっていたということです。この授業者の気持ちはよくわかります。成績向上のタスクが強くなってきたリ、受験の成果を上げろと強制されると、どうしても「難しい課題」を出して生徒たちを鍛えようとする傾向が私たちにはあるということです。しかし、これが生徒たちにとっての「安全安心の場」を奪うことになると、「対話的な学び」が損なわれる傾向があるということです。
私は「全員が満点になるしくみの確認テスト」を高2から始めて、高3になってからも続けていました。たぶんこのことが下位層の脱落が最後まで起きなかった大きな要因なのです。もちろん、その一方で「トップを見捨てない」課題も出し続けていました。
Aさんとの対話は個別の事例、特殊な事例を掘り下げていますが、そのことが私が考えている一般論を裏付けてくれることになりました。このような対話を続けながら、「授業者スキルの体系化」と「対話を通した授業改善の方法」を更に鍛えていこうと思います。
◎この方法を考える私の土台を書いた本です。
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【授業研究】遠隔地にお住いのAさんが上京してくれたので、久しぶりお会いして授業改善について話し合いました。Aさんが担当している教科は文系なのですが、それについてみて欲しいということなので、様々な資料を持ってきてくれました。その中で、私が最近こだわっている「授業者スキル」の体系化が役立つことを発見しました。
Aさんの抱えている問題は「成績上位者は伸びているが、下位層も一定数存在しているので、これを減らしたい(成績を上げたい)」です。私のように「グループワークを中心に据えて基礎基本の習得を図る」授業なので、私が今中心に研究している授業モデルとも合致します。
普通はこの種の授業ではまず「下位層の成績向上」が実現します。その理由は下位層はこれまで1人でやっていたのでわからないことを乗り越えられないでいた。その積み重ねで自信喪失、意欲低下などが起きていたと考えられます。
その次に「上位層の成績向上」が起きると良いのですが、多くの授業ではここが壁になります。その理由は「課題が易しすぎる」ことにあります。要するに「下位層は救われた」けれども、「トップ層が結果として見捨てられている」可能性があるからです。これは上位層が「背伸びとジャンプ」をしなくてはならない課題設定と少々短めの時間設定で乗り越えることができます。
Aさんの場合、上位層は伸びています。課題の難しさは適切と言えそうです。実際に資料を見ても、うまくできています。では下位層が伸びないのはなぜか?上記の仮説から推測すると、下位層にとって「安全安心の場が十分に確保されていない」「安全安心の場が確保されていないから、自信回復・意欲向上が担保されていない」などが起きているのではないかと推測されます。そこでこの仮説に沿って質問をしていきます。
するとその推測通りの構造があることが見えてきました。そこが「問題の本質」だと仮定して、解決策はどんな方法があるかを一緒に考えていきます。この段階では色々なアイデアを出して、その中から実現可能な方法を絞り込んでいきます。ここで「負担軽減」も重要な柱です。手間暇かかる方法は捨てていきます。
この結果、かなり具体的な授業改善策ができあがりました。あとは何か月か実践してもらって下位層が減り、上位層が維持または増加すれば成功したと言えそうです。成果が楽しみです。その期間にAさんに必要なのは「上位層への難しめの課題設定・短めの時間設定」を維持しながら、「下位層の安全安心の場を維持するしくみ」をつくることです。更に「わからない、教えて」などの自己開示ができ、「チームで協力」を促進するための「活動中の質問による振り返りの促進」を続けることが必要になります。当然「活動後の振り返りを書かせる」ことも不可欠です。これらを整理したAさん用のチェックリストを作成しようと思います。
このプロセスはカウンセリングというべきか、スーパーバイズというべきか悩みますが、「授業者スキルの体系化」が見えつつある私にとって「面接指導」の方法がだいぶ明確になってきと言えます。この方法を私がもう少しブラッシュアップしていけば、誰にでもできるスーパーバイズの方法を作成できそうです。いずれはワークシートに落とし込みたいと考え始めました。
私の研究とトレーニングにとても役立つ事例を持ってきていただいたAさんに感謝感謝です。
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