受験者数が増えた?

【授業研究】某私立高校に約1年間、ほぼ月イチで通って指導しています。この学校の改革方針は、「やる気のある人たちに呼びかけてチマチマ始める」です。校長と中心メンバーの声掛けに呼応した数人の人たちの、授業改善指導を続けてきました。それぞれの担当授業に、それなりの効果が出てきました。

 そこで、次のステップに進む計画を話し合い始めました。次のステップは「組織的に取り組む」です。この学習会メンバーを中心にコアチームを作り、全体に向けて働きかけをしようというものです。そこで私は目標設定の1つとして、「受験者数の増加」を掲げましょう‥と提案したところ‥。

 「実は今回の受験で、すでに昨年の受験者数よりも増加しているのです」との話が出てきました。「え?」「どうして?」‥とみんなで語り合うことになりました。いくつか、外部にアピールできた要素もあったようですが、「授業改善の効果もあるかも‥」という話も出てきました。

 つまり、一部のメンバーが始めた授業改善ですが、「新しい授業」を始めている先生たちがいるということは生徒たちや保護者には伝わっています。そのことが、「学校が変わり始めている」という雰囲気を広げているのかもしれません。これは、私が越ケ谷高校にいた時にも感じたことがあります。他の学校を継続指導した時にも起きたことでした。

 生徒や保護者や地域の人たちは意外に学校の変化に敏感なのかもしれません。越ヶ谷高校に勤務していたころに、学校の近所の方に「10年前とは生徒たちの雰囲気が変わったよね。荒れている感じがなくなったよ。特に、この1年くらいは、なんかまじめに勉強している感じの生徒が増えたよね」と言われたことを思い出しました。家の周りを掃除をしたり、ちょっと出かける時に登下校時の生徒を観るだけ‥という方でした。

 まだ、本格的に動き出す前にこの変化が出たことはうれしいことです。来年度からの本格的な動きに向けて元気が出ます。楽しみになってきました。

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