昔の実践を伝えるチャンス

【授業研究】私は学校単位の研修会を数多く引き受けていますが、その具体的な方法については概ねリクエストに応えるようにしています。そのため、依頼してくださる方が何か具体的な計画を持っている場合には、それに沿って計画をします。時には「もっと良い方法があるのだけども‥」と思いながら、「ま、いいか」と引っ込めてしまいます。良くない事なのかもしれませんが、「相手が求めていないものを押し付けるような気がすることは好きではない」のです。

 従って、こちらが持っていることを求められるのはとてもうれしいことになります。今回のリクエストは「総合的な探究の時間」に「体育系の生徒たちの研究グループ」の担当者に保健体育以外の教員を充てたいのだが、「誰が担当になっても良い方法はないだろうか?」というリクエストです。

 これは私が昔、AO入試の指導で始めた方法が役立ちます。基本はレグ・レバンスの「アクションラーニング」にあります。マーコード方式のシステマティックにがっちりしている方法ではなく、「質問」から始めて「振り返りと気づき」に重点を置く方法で、ふんわりした進め方になります。この方法をとるときに、指導者は個々の生徒たちの研究テーマについて具体的な知識がなくても、生徒たちがそれぞれに別のテーマを持っていても、学習を進めることが可能になります。

 この高校からのリクエストは「マニュアルのようなものはないですか?」ですが、私は作ったことがありません。しかし、この機会に作成してみようと思います。あのころに比べると、授業改善や大学授業での研究成果もたくさんあります。この方法は「総合的な探究の時間」の進め方にも応用ができます。夏休み中に集中的に取組むことができる楽しい課題ができた気がします。

◎拙著のご案内です。

 アマゾンはこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4866141077

f:id:a2011:20180618201114j:plain

 

◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。

  →http://al-and-al.co.jp