リモート授業見学とチャット

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【授業研究】リモートで授業見学をすることは私にとってはもう当たり前のことになってきました。色々な人たちを巻き込んでやっていると新しいことが起きてきます。

 先日は授業改善のアドバイザーを務めている逗子市教育委員会の仕事として小学校の授業を見学しました。各校から1名ずつの委員を出して「研究委員会」が発足したのは2020年4月。スタートからコロナ禍に見舞われ集まることもできず、オンライン会議も様々な環境整備の不足により難航しました。それでも2021年度にはZoomを利用して授業を撮影し、それをTAGURUにアップして振り返りを行うところまで進みました。

 その結果、この委員会はリアルで集合することはほとんどありません。会議も授業研究もオンラインです。狭い逗子市とは言え、先生たちがどこかに全員集まるのは大変です。オンラインでやれば、校内出張の形ででき、終わればすぐに校内の仕事に参加できます。その意味ではかなり進んだ研究委員会活動になっています。

 そこで先日も委員の1人の方の授業を見学することになりましたが、当たり前のようにリモート見学です。リアルタイムで見学しなくても後で動画をTAGURUにアップするので、これを見てもらえれば良いのですが、この日はかなりたくさんの委員がオンライン・リアルタイムで見学しました。
 上の画像でもわかるように画面上は教室内に置いた4台の端末の画面だけが表示されます。他のメンバーはこれをカメラオフ・マイクオフで観察します。私は録画もします。のんびり見ていたらチャットで「こんな授業見学は初めてなのですが、どういう視点で見学すればよいですか?」と質問。「生徒の動きを見ましょう。各グループの活性化、その変化を見ます。更に授業者の動きと子どもたちへの働きかけ方も見ます」と返事。その後も質問が出るので私も答えます。

 私は「左下」、「このグループに注目」。「この子は1人かな?どう動くか注目しまょう」「全体に徐々に活性化しているのわかりますか?」「右上。子どもが遊び始めた気がしますね。なぜですかね?」‥などと書き込みます。メンバーからも「ここで授業者は何をしているのでしょう?」と来ます。「わかりませんね。あとでTAGURUで質問しましょう」と返事。

 「教室で見学している時よりも、このほうが全体を観察できますね」「自分が授業者の時にはこんなにあちこちを見ていないことが良くわかりました」「この方法は面白いですね」‥などのコメントも続きます。タイピングがもどかしいので、思いついてワードのディクテーションで書き込んでチャット欄にコピペも試してみました。これも慣れればかなり使えそうです。

 リアルで教室で見ていたらこんなに会話をしていたら授業妨害になります。このやりとりはリアルタイムだからできる緊張感があり、集中もできました。あとで気が付いたのですが、LINEやTwitterのグループ通話機能を使うともっと良いかもしれません。教室にいたら話せませんが、リモートならずーっと話続けても授業には何の影響も与えません。私の授業の見方を教える方法としてもよさそうです。この通話も録音できます。てテキスト変換も楽にできます。リモート授業見学でできることが広がりそうです。