非対面・非同期のメリット

f:id:a2011:20211017051508p:plain

【授業研究】コロナ禍でオンライン授業が広がったものの、宣言が解除されると一斉に元に戻る傾向があります。しかし、一部では平常に戻ってもオンライン授業を断続的に続けようとしている動きもあります。これは良いことです。同時に、「ただやるだけ」ではなく、効果やスキルを高めたいものです。最近、私が気が付いた「非対面・非同期」のメリットです。
 TAGURUという新しいオンラインツールを使って、「研究授業・研究協議」の進め方を大きく変更して挑戦しています。
①研究授業は見学者ゼロで実施する。(非対面・非同期)
②その動画をTAGURUにインストールする。(非対面・非同期)
③授業者・見学者はその動画に質問・回答を記入する。
  (非対面・非同期)
④オンラインで「振り返り」を実施する。(非対面・同期)
スプレッドシートに気づき等を書き込む。(非対面・非同期)

 先日の実験の後の授業者の発言です。
「対面・同期だと質問に対して慌てて回答する。
 そのために深く考える余裕もなく、
 後悔する回答になることも多い」

 逆に言えば非対面・非同期だから、じっくりと質問を「読み」、
じっくりと考えて回答を「書く」ことができるので、
ていねいに書けるし、気づきも深いということです。

 もちろん、これは「ツール」だけの効果ではありません。
私が10年以上も前に開発にかかわった「授業者を傷つけない振り返り会」の
考え方と手法を活かしたツールの設定も大きな要素になっています。
 それにしても、新しいツールの使い方を開発し、実験することで、
「新しい発見」が次々に出てくる予感があります。
楽しいことです。

※「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/